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「根拠を聞かせてもらおうか。」
「はい。まず一か月前。生け捕りにした2人体の巨人が殺された時。立体機動装置のチェックが訓練兵にも行われました。その時、アニが提出した立体機動装置が…もう亡くなった同期の立体機動装置でした。」
「同期?」
「はい…」





アルミンが少し悲しそうな目で思い出すように遠くに目を向けた。




「最初は見間違いだと思いました。でも…一緒に訓練をしていたから立体機動装置の傷まで覚えています。そしてそれがアニの提出した立体機動装置と同じだということも…」
「つまり彼女は立体機動装置を使用したと知られたくなくて別の立体機動装置を提出した」
「た…多分そうかもしれません」
「なるほどね」





エルヴィンに目を向けると彼はまだアルミンを凝視している。





「他には?」
「右翼は僕や同期が多く配属されていました。その右翼に来た女型は僕たち同期以外を殺してエレンの方へ向かった。馬から落ちて動けなくなった僕の顔を覗き込んだんです。そして僕たち同期しか知らないエレンのあだ名にも反応を見せた。」
「なるほどね…。」
「A。」
「ん?…ああ。アニ・レオンハート?ばっちり…」








パーンと指で容疑者リストの彼女の名前をはじいた。








「…壁外調査の日。壁内で彼女の姿は見ていないよ。」
「え?」




アルミンが顔を上げた。









「こっちも女型にやられて、はいおしまい。じゃないよ?いつだって反撃のチャンスを狙っている。」





ニヤッと笑った私を見てエルヴィンも少し笑った。









「そういう事だ。彼女を拘束しよう。…この壁内で。」
「決着をつけましょうか。こちらも散々さやれたし。」





「じゃあ!」と言ってアルミンが立ち上がった。







「僕にやらせてもらえませんか!自分たちで決着をつけたいです!」
「やってみるか?我々が近づくよりも同期であった君の方が向こうも警戒をしないだろう。ただ、今リヴァイは負傷中だ。戦いに参加できない。現場はAが付いてくれ。」
「了解。」
「これから我々も作戦を練る。また追って呼び出す。準備しておいてくれ。情報提供感謝する。」





「はい!」と言って出て行った。









出て行ったドアを見つめ隣を見ると目が合った。




「女型の他にも重要な情報があったね。それがミケをこっちに残さない理由?」
「ああ。」
「分かった。調べておく。」

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設定タグ:進撃の巨人 , エルヴィン   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:じゅく子 | 作成日時:2019年8月14日 21時

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