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「エルヴィン…。あいつは今何を考えている？」
リヴァイにガスを補給しながら尋ねられた。
「さあね。あの人の頭の中は凡人じゃ全く分からないからね。でも補給を私達にさせたという事は何かまだ考えがあるのかもしれない。」
「最低でもお前は凡人じゃねぇだろ。いつもエルヴィンの指示だけで目的をすぐ明確に理解している。ただ指示待ちの奴らとは違うだろ。」
「そう？素直に褒めとして受け取っておくよ。」
「ああ。」
補給を終えて立ち上がりブレードを抜いた瞬間、遠くで落雷のような音と共に閃光が出た。
「エレンの野郎…巨人化したのか。」
「いや、指示が無いと巨人化はしないはず。それにリヴァイ班がついているはずだ。普通の巨人相手に己の体力を削ってまで巨人化する…？」
「どうだかな」
「＿＿ねえ。リヴァイ。巨人化に慣れている人物は巨人化って何回できるの？」
「さあな。女型や鎧に聞いたほうが早い。…だがすぐ動ける。だから消えた。」
「となると、つい最近巨人化した人間と慣れている人間じゃ体力の消耗も違う…。もう1回巨人化できるのかも。」
「それがエルヴィンが俺たちに補給させた理由か。A。急いで向かうぞ！」
「了解！」
助走をつけ飛び立つ。
まただ…。情報不足でこちらが不利になる。本当に私達は敵を何も知らない…。
ドコオォォオォーン
バリバリバリバリ
また巨人化の閃光が辺りを照らす＿＿＿＿２体は巨人化した。
「チッ。状況は最悪だ…。」
「うん…。リヴァイ班…生き残っていて…。」
さらにスピードを上げ音の方へ向かった。
急に前を飛んでいたリヴァイが何かを見つけスピードを落とした。
目線の先には壊滅しているリヴァイ班。
「…。」
「…。」
お互い無言でリヴァイ班のみんなの顔を確認して飛んでいく。
＿＿＿＿また人類は一歩後退したな。
5年前エルヴィンが言った言葉が頭をよぎった。
また戦力を…仲間を失った。
リヴァイを見ると無表情
リヴァイが仲間を大切にしている気持ちをよく知っているからこそ…声がかけられなかった。
全員の確認を終えリヴァイが前を向いた。
「A。行くぞ。」
「うん。」
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作者名：じゅく子 | 作成日時：2019年8月14日 21時
