約束 -2- 【エルヴィン・スミス】 (ページ33)

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それから週数間が過ぎ第57回壁外調査に向けて準備が行われていた。

エルヴィンが考案した長距離索敵陣形を完璧にするため新兵の教育にも駆り出されていた。

旧調査兵団本部に行ってからはエレンやリヴァイ班に会ってはいなかったけどハンジが興奮していたから、きっと実験に付き合わされていたんだと思う。

今度エレンを労わってあげないとな…

新兵への訓練を終え宿舎に帰る道すがらエルヴィンに会った。

「今日は新兵の訓練か。」
「うん。物資の調達は大体終わったからあとは新兵の訓練が終われば調査に行けるかな。…すごいね長距離索敵陣形。発想の転換。やっぱり尊敬する。」
「ありがとう。」
「そういえばエレンの同期の子達も多く調査兵団に入ってくれたよ。トップのほとんど。珍しいね。」
「良い戦力だ。…A、ハンジがこの間言っていた巨人捕獲装置の改良は終わったのか？」
「私も詳しくは知らない。ほら…ハンジ最愛のソニーとビーン殺されてからあの人ショックで寝込んじゃったし…」

あのハンジは私でもどうにもできない。

もう＿＿＿＿モブリットに押し付けちゃった

「叩き起こしてくれ。壁外調査に行くまでに装置を十分な数を準備できるように伝えてくれるか？」
「はーい。ねえ、壁外調査で何をする気？」
「…場所を変えよう」
「うん？…良いけど」

急に周りに目を向けたエルヴィンに引っ張られて

団長室に連れて来られ廊下を警戒しながら鍵を閉めた

「表向きは壁外調査だが、裏でエレンをエサに敵をおびき出す。ずっと気になっていた。なぜウォールローゼの内門を破壊しなかったのか。なぜトロスト区の外扉が封鎖されるのをただ見ていたのか…。」
「うーん。門を破壊した後、何か作戦を中止しなければいけない事態が起きた…。エレンの巨人化？」
「の可能性が高いと思っている。すると敵の目的は人類への攻撃ではなくエレン。壁外に出たとなれば接触する可能性が高い。」
「なるほど。筋は通っているね。でもさ…超大型巨人はあの日にウォールローゼに居た人物？」
「ああ。きっと鎧もいたはずだ。そして兵士の可能性が高い。極秘に作戦を進める。」
「うん。分かっている。作戦を知らせる基準は5年前？」
「ああ。」
「了解。」

招集する人間のリストを頭の中で広げながら部屋を出た。