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翌日、朝の太陽の光で目を覚ますと目の前には鍛えられた大きな背中
寝ぼけた目で背中をボーっと見つめた。
兵団を導く背中
住民の期待を背負う背中
そして私を守ってくれる背中。
いつも一歩引いた後ろからしか見てないから目の前にあるのが何だか不思議な気分。
彼を起こさないようにそっと背中に頬をくっつけた。
＿＿＿＿あったかい
むふ。と１人で満足して静かにベッドから出て時間を確認するとまだ少し早い。
もう少しゆっくり寝ててもらおう。
昨日の途中だった仕事を片付け、お茶を準備していると
音聞こえ、振り向くとまだぼーっとしている彼が現れた。
「おはよ。エルヴィン。」
「ん…。おはよ…。」
フラフラと歩きソファーにボスンと座った。
まだ半分寝てる…。
そしてウーウー唸っている。
かわいい。昨日の男らしさはどこに忘れてきた。
「起きて。もう…。寝ぐせついてる。」
指をすり抜けるサラサラな金髪
羨ましいな。
「A。今日は？」
「え？」
急に話しかけられて
驚いて彼の顔を見るともう起きている。なんと起動が早い。
「ああ…。エレンと面会できないか憲兵団に行って交渉してくる。あと兵法会議の準備も進めるけど…どう？勝てそう？何か欲しい情報あれば探してくるけど。」
「いや、大丈夫だ。早い段階で詳しい情報が掴めたからあとはリヴァイと作戦を立てる。」
「分かった。」
「あとA。手が空いたらで構わないから旧調査兵団本部の様子を見てきてくれないか？」
「あの埃本部？」
「ああ。まだ使えるかだけ見てきてくれ。」
「はーい。」
一体何の目的かは分からないけど彼の言う事だから従って損はない。
旧調査兵団本部か…気持ち悪い虫が居なければ良いな…。
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作者名：じゅく子 | 作成日時：2019年8月14日 21時
