約束 -2- 【エルヴィン・スミス】 (ページ20)

今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:44,389 hit

65 ページ20

新しく入ってくる調査兵の為に物資調達の指示を出し、本部に歩いて帰っている最中

後ろから複数の馬がものすごいスピードで近づいてきた。

「ちょっと…壁外調査じゃないんだからそんなスピード上げなくても…「A。」
「あれ、エルヴィンどうした？」

隣に止まった馬を見たらエルヴィンが乗っていた。
後ろを振り返ると調査兵が待っている。

「乗って。」

エルヴィンが差し出してくれた手を掴み馬に乗り走り出した。

馬、大丈夫かな？重くない？

馬のスピードが下がったような感じがしないから良いとしよう。

「どうしたの？そんなに慌てて。」
「トロスト区も突破された。」
「は？何に？」
「超大型巨人。」
「そっか。トロスト区…ここから遠いね…間に合うといいな。」
「ああ。装備を整えてすぐ向かおう。」

馬から落ちないように後ろからエルヴィンのお腹に腕を回し

ここぞとばかりにぎゅっとしておいた。

装備を整え調査兵団を率いてトロスト区に向かった。
距離があったから着くのに時間がかかってしまったが一行はウォールローゼの壁上に立った。

「5年前と同じ…。」
「ああ。思い出すな。」

隣に立っていたリヴァイが答えてくれる。

「エルヴィンどうする？」
「…」

じっと町を見下ろしていたエルヴィンがポツリと言った。

「巨人の動きがおかしい。」
「…本当だ。外扉に向かって引き寄せられている。」
「A。リヴァイ。壁の外周を回る時間は無い。2人の立体機動で巨人をかわして最短距離で外扉を目指してくれ。何か作戦をしているかもしれない。」
「了解。」
「残りのリヴァイ班、ミケ班、ハンジ班は巨人の駆逐。他は駐屯兵と協力して船の発着所、ウォールローゼの門など比較的人が集まる場所を中心に防衛！これ以上住民に被害を出させるな！総員！向かえ！」
「了解！」

壁上から一斉に調査兵団が飛び降りた。