記憶10 ページ10
勝利side
.
あの後、涼介くんの運転する車に乗り、
俺たちも家に連れて行ってもらった
涼介「ちょっとこいつらに大事な話すっから、お前は部屋で待ってろ」
「うん…」
やがて、ガチャ、と音がすると、
涼介くんは話し出す
涼介「Aが記憶を失ったのは交通事故が原因なんだ」
交通事故…？
交通事故で記憶を失うなんてドラマとかしか
見たことない
だから、涼介くんの言葉を
いまいち信用出来なかった
涼介「その日は、母さんの誕生日で、家族4人で母さんが好きなレストランで外食をしようって話になったんだ。…でも、そこに着かないうちに、前方からやって来た車と俺たち家族は衝突事故を起こした。それと同時に、運転していた父さんと助手席に座ってた母さんは…亡くなったんだ」
最初の方はみんな頷いたり反応していたけど、
話が進むにつれて息をのむほど圧倒させられて
涼介「その後俺が目を覚ますと病院のベットの上で。当然、全身傷や痣だらけだった。あいつは、俺のベットの横にいた。俺も驚いたんだけど、奇跡的にAに体の傷は無くて。その代わりに、それまでの記憶を全て失っていたんだ」
涼介くんが話し終わっても、
誰も言葉が出なくて
1番知りたがっていた健人くんでさえ、
何も喋らなかった
涼介「風磨が最後にあいつにあげてたキーホルダーとそれまで使っていた携帯は俺が預かってる。記憶を呼び戻すきっかけになるんじゃないかと思って」
涼介くんが喋らないと誰も喋らない、
というような空気になっている
それもそのはず。
俺も何も言葉が出ない
涼介「1つ、お願いがあるんだ。…あいつに記憶を呼び戻させるような言動はしないで欲しい。父さんと母さんのことを知れば、嘆き悲しむ。俺もそうだったから。何日も立ち直れなかった。Aも同じようになると思うんだ。だから頼む！」
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なっちー(プロフ) - ハルルさん» まだ数話しか書いてないのに面白いだなんて、嬉しいです(*´▽｀*)ありがとうございます♪頑張ります！！ (2016年5月9日 21時) (
レス) id: 751f1d3572 (このIDを非表示/違反報告)
ハルル - この小説を読んでみてとても面白いです。これからも更新頑張ってください。応援してます。 (2016年5月8日 12時) (レス) id: 0bd0c75639 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーぽん
| 作成日時：2016年5月6日 22時
