不良少女は保護対象 【名探偵コナン】【降谷零】

十四日目 ページ14

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『いつも父がお世話になっております、娘の桜庭Aと申します。本日はわざわざ遠方から御足労頂きありがとうございます、早速ですがお部屋の方案内させていただきます』

「さすが俊之さんの娘さんだ、随分としっかりしてらっしゃる」

「将来が楽しみですねぇ……」



……なぜこうなった？？？
あの日はベルモットの買い物に散々付き合わされて、クタクタになりながら一度家に帰ったはずだ。風見から送られてきた資料を確認しつつ仮眠を取って……その後ベルモットからのメールで叩き起されたはず。






"バーボンあなた、さっきの政治家に随分興味があるようね？ちょうどいいから明日私の代わりに取り引き先に行ってきて頂戴。明日も買い物の予定が入ってしまったから"






思わず携帯をへし折りそうになった。ショッピングを言い訳に自分の仕事を押し付けられたらそりゃぁイライラしたくもなるであろう。……だが逆らうことは許されない。仕方が無いので肯定の返事をして取り引きのための支度に入った所までは覚えている。






「地図は送っておくからあとはよろしくね
うち以外からも何人が来るみたいだけど、特に害はないだろうから気にしなくていいわ」

「分かりました」

そう返事をして車に乗りこんだのが1時間前のことである。

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