不良少女は保護対象 【名探偵コナン】【降谷零】

十三日目 ページ13

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大人はずるい。子供には到底真似できない方法で何としてでも手に入れたいものを手に入れる。





「あらバーボン、少し疲れてるんじゃない？これから買い物に付き合ってもらおうと思ったのだけど」

「気のせいじゃ無いですか？買い物ならいくらでも付き合いますよ」

「ならいいけど。
いつもの店まで行って頂戴」





滅多に俺のことなど話題に出さないベルモットでさえ口に出すくらい、夢中になって考え事をしていた。まあ彼女の場合、俺がどんなに疲れていようとパシリとして使うのは間違いないのだが。






「そういえば、この間芸能界のパーティーにお呼ばれしたと聞きましたが」

「あぁ……あれね、たまには顔出さないと怪しまれるでしょう？久々のパーティーだったけど楽しかったわよ」

「お偉いさんが他も沢山参加されていたようですね」





癪に障るが表向きじゃ大女優、彼女のツテは組織にも広く役立っていることだろう。認めたくはないが変装に関してはプロだからな。






「そういえば、最近話題の政治家も来てたわね……たしか今ウチと取引している所よ。名前は忘れたけど」

「政治家とウチが手を組むなんて……世も末ですね」

「そう？この世界じゃよくあることよ。
それよりほらバーボン、もっと飛ばして」

「はいはい、分かりましたよ……」





署に戻ったらパーティーについて調べよう、そう心にメモをしてベルモットの言いつけ通りアクセルペダルを強く踏み込んだ。

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