白羽の矢が立つ【呪術廻戦】 (ページ28)

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伊地知「この業界は人手不足が常。手に余る任務を請け負うことは多々あります。ただ今回は緊急事態で異常事態です。

"絶対に戦わないこと"

特級と会敵した時の選択肢は逃げるか死ぬかです」

自分の恐怖に従って。
彼らの任務はあくまで生存者の確認と救出なのだ。

「あの！あの！！」

立ち入り禁止のテープの外から声がかかる

「正は…息子は大丈夫なんでしょうか」

虎杖はその保護者を見て困った顔をした。

Aはスっと立ってそんな虎杖の手を握る

保護者の対応は伊地知が。

虎杖「…どったの、A。気分悪い？なんか見つけた？」

『なにも』

虎杖「ん？そっか」

伊地知「何者かによって施設内に毒物が撒かれた可能性があります。現時点でこれ以上のことは申し上げられません」

「そんな…」

呪いのことを話すわけにはいかないのだ。

伊地知は咄嗟の判断で"毒物"と伝えた。

泣いている保護者に虎杖は

虎杖「A、伏黒、釘崎、助けるぞ」

釘崎「当然」

『ん』

伏黒「……」

伊地知「帳を下ろします。お気を付けて。

"闇より出てて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え"」

唱えた瞬間、結界が張られる。

伏黒「住宅地が近いからな。外から俺たちを隠す結界だ」

虎杖「A、夜になってく！すげぇ」

『悠仁、もう手いらない』

虎杖「へいへい」

伏黒が玉犬を出して

伏黒「呪いが近づいたらこいつが教えてくれる。行くぞ！」