時間と命の引き換えに、2【呪術廻戦】

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夏油「Aと行こうか」

『うん』



横を歩く夏油の顔を見ると
やつれていて、目の下のクマがよく目立つ。

かっこいい顔が台無しだな


『(今日だ、)』



今日が、彼の人生で1番の選択となる日




ねぇ、夏油



夏油「…A？補助監督が車で待ってるよ。どうしたの？」

『まだ、一緒にいてね』

夏油「うん、約束だからね」

『行こっか、2人で』



私は彼の手を取って

車へ足を進めた。



補助監督の運転で任務場所へ赴く。


前回私は一緒に任務を遂行しなかった。

任務概要は、神隠しや変死などそこら辺だ。

特級になればよくある任務で

夏油も普段ならここまで気にしなかっただろう。
いや、気にはすると思うが…選択を迫られることはなかったと思う。

溜まりに溜まって、

その結果…彼は別の道を歩んだのだから。


この事件の原因である呪霊を2人で
祓い、


『夏油は車で待ってて』

夏油「…えっ、と…一人で行ける？」

『うん。村の人には私が今回のことを説明するから、夏油は車で休んでてよ』

夏油「わかった。ありがとう、少し疲れているんだ」

『これ飴ちゃん』

夏油「桃味？あ、ぶどうもくれるの？」

『そこに水と、チョコとラムネもあるよ。スナック菓子もあるから好きに食べてもいいよ』

沢山持ってきたんだね…と呆れられるが

それすらも見越している。


『あとで2人でデートでもする？』

夏油「……………付き合ってないよ」

『男女で出かける＝デートじゃないの？』

夏油「…………わかった、2人でデートしよう」

私は夏油を車に押し込んで

村の方に再び入っていった。

スマホを出して私たちを運んでくれた
補助監督に、夏油を車から出すなと電話して
村人に声をかけた。



『なんです？この状況』



「■■…？■■■■！？」

なにとは?この2人が一連の事件の原因なんでしょう?


『違いますよ』


「■■■■！！」

この2人は頭がおかしい!不思議な力で村人を度々襲うのです

『事件の原因は私………が取り除きました。』

本当は2人だったが、

それを彼らと少女に知らせる義理も理由もない


「■■■！！」

私の孫もこの2人に殺されかけた!



？「それはあっちが＿＿」

「■■■！」

黙りなさい化け物め!




私は少女達に手を伸ばしたが、その判断を止めた。


『…………』

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