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ハッと意識が覚醒する。
目の前には五条の顔がいっぱいに広がっていて
距離が近いなぁ、と見つめる。
少し離れたところに夏油がいて小さく安堵した
硝子はグラウンドに引かれた白線を触っていて。
五条「おい、聞いてんのかよA」
『……ごめん、なんだっけ?』
五条「木の下で日避けてると思ったら寝てんじゃん!心配になって俺が声掛けてやったの!!」
『あぁ……今そういう時間…』
今は何時だ、そう思って携帯を取りだし確認。
この時間で外にいるってことは体育…かな。
夜蛾サンはいないし、多分各自でやっとけ授業なんだろう。
夏油が五条を呼んでいる声が耳に入る。
五条「…A、なんか疲れてんの?」
『大丈夫だから、夏油の方行ってあげて。呼ばれてるよ』
"大丈夫"は魔法の言葉だ。
口にすると本当に大丈夫な気がしてくるから。
五条「なぁ傑ー、Aしんどいっぽい」
夏油「水分は摂った?医務室行くかい?」
こっちに駆け寄ってきて私のおでこに触れる。
こいつもこいつで距離感バグってるなぁ
…あぁ、そういう奴だった気がする
硝子もなんだなんだとこっちに寄ってきた。
『大丈夫だよ、多分軽い熱中症。』
『……今、2005年?』
五条「おいおい、暑すぎて頭バグった?」
夏油「A、大丈夫かい?」
家入「夏終わったばっかだけどまだ暑いよね」
『9月…。』
家入「結構重症?医務室行こうよ」
『や、ほんとに大丈___』
五条「俺連れて行くわ」
そう言って私の腕を掴んで歩き出した。
私の言葉を遮るほどの事だろうか
本当に大丈夫なのになぁ…。
半ば無理やり医務室に連れてこられた私
五条「そこ座れよ。冷えピタかなんかあるかァ?」
ガサガサとソレを探す五条
御三家の1人である彼にそういうことをしてもらうなんて、私は結構彼とこの頃から既に仲が良かったのだろうか…夏油には負けるけど。
五条「なぁA」
『なぁに』
五条「…お前ほんとにAか」
『…』
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+1(プロフ) - ふぇがさりさん» コメントありがとうございます。惹き込まれるなんて素敵な言葉、とても嬉しく思います。応援よろしくお願いします。 (7月30日 21時) (レス) id: c0149b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇがさり(プロフ) - とても素敵な作品でした!今まで見た作品の中で、失礼なお話ですが惹き込まれる物でした。素敵な作品をありがとうございます (7月30日 1時) (レス) @page37 id: 2f6a1b36e1 (このIDを非表示/違反報告)
+1(プロフ) - 抹茶さん» コメントありがとうございます。内容を褒めていただいてとても嬉しいです!応援よろしくお願いします。 (7月29日 9時) (レス) id: c0149b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - お話の内容凄く面白いです!もっとのびるべき!!! (7月27日 14時) (レス) @page33 id: b597f5ebd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+1 | 作成日時:2023年7月8日 15時