青春短し恋せよ乙女【学ベビ】 (ページ26)

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狼谷くんの声を筆頭に

泣き虫やら、ダサいやら、かっこ悪いと言われる私のお父さん

隼「すげぇ父親だな」

『あはは…』

正直、好きな人には会わせたくなかった

隼「……Aと見た目が似てんな。」

『あ、うん。目も髪も結構似てるって言われるかな。性格はママとパパ、足して2で割った感じ、かな？』

あまり自分じゃ分からないが

兎田さんやママからはそう言われる。

まぁ、私はパパに似てるかもしれない。
泣き虫な部分、少しあるし

気を取り直してお父さんらしいことをしようと

肩車から

まぁしかし数馬が大泣き。

さらに気を取り直してお馬さんごっこ、

も、無理だった。

高い高いも、電車ごっこも

全部数馬が泣いてダメだった。

真っ白に朽ち果てたパパ

兎田「いやぁ、まさかここまで数馬に嫌われてるとは。もう諦めた方が良くない？」

竜一「兎田さん！聞こえますよ！」

恒介「Aちゃん…」

『はいはい』

なんで私が自分の父親を慰めないといけないんだ

イケメンじゃなかったらこんなことしてない

恒介「…もういいよ、竜くん。拓馬と数馬がここで君たちといて毎日楽しく過ごせていることはわかったし、今日はこれで帰ることにするから。

拓馬、数馬、今日はみんなと遊ぶの邪魔しちゃってごめんな。パパは先に帰ってお家で待ってるからあとは楽しく遊んでおいで」

私の頭を撫でながらそういった父。

これ以上迷惑はかけられないと思ったんだろう

恒介「Aも授業頑張って。いつも話とか聞いてあげられなくてごめんね。」

『いーよ。気にしないで』

恒介「…それじゃあ兎田くんに竜一くん隼くんも。これからもうちの娘と息子をよろしくお願いします」

そう言って保育ルームから出ていった。

『……数馬、拓馬、いいの？』

「「……」」

私は小さくため息をついて連絡を入れた。