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せっせと日直の仕事をこなしていく
少しすると教室のドアが開いて
隼「あ？よう、A」
『狼谷くん、おはよう。朝練？』
隼「おう。今終わった。そういや今日俺たち日直か？」
『その様子、忘れてたね』
隼「わり、今から手伝う。何すりゃいい？」
荷物を席において黒板を消す私に近づいてくる
『あー、じゃあそこのノートみんなの席に返却して欲しいな』
隼「ん」
私が職員室からもってきた
クラスメイトのノートを狼谷くんは
みんなの席に置いていく。
お互い話す話題がなく、無言のまま。
前の関係なら気まずいなんて思うことも
今はそう思わない。
それでもやっぱり
好きな人とこうして2人っきりなのは
ドキドキしてしまうが。
隼「……朝、鹿島に会ったか」
『あ、うん。新しい制服着てたよ』
隼「そうか」
また沈黙してしまった
気まずくは無いけど、話したいし
何より静かすぎて余計心拍数が上がってしまう
こういうところ、パパに似てるかも私…
ため息を何とか飲み込むと
隼「次は何すりゃいい」
『わぁっ…！！』
隼「あ、おい！」
突然後ろから声をかけられ
振り向くと思いのほか距離が近くて
驚いてしまう。
驚いた拍子にバランスを崩して
倒れそうになるが
狼谷くんが掴んで支えてくれた。
『ごめん、』
近い、
隼「……いや、怪我は？」
『ないです』
隼「ならいい。んで次は？」
『あ、えっと次は＿＿』
あれ？お前ら何してんの？と
声がかかる
驚いて声のした方を見ると
そこにはクラスメイトが。
急いで掴まれていた手を払う。
日直の仕事をしていることを伝えると
納得したのかそのまま席の方へ。
隼「…おい、次」
『あ、花瓶の水換えで終わりだよ。私やっとくから…』
隼「俺も行く」
『うん？あ、そう？？わかった』
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作者名：＋1
| 作成日時：2023年3月20日 22時
