[戦国BASARA]君がくれた『思い出』と言う名の“宝物”

番外編　渚沙ちゃんのお正月　禄 ページ34

残り取り札一枚になったところでどう見ても元親くんの勝利は間違いありません。

あれから読み札の冒頭が読まれる度にすぐさま取ってしまう元親。

流石に手出しできる者はいませんでした。

そのおかげで紅組の取り札は未だ一つもなし…

そして元就さんは相変わらずやる気なしでした。

「あ〜…いっ一応最後読んだ方がいいよね？？」

「何を言う！当たり前でござる！佐助！」

それでも最後までやるのは勝負事として当たり前です。

例えもうすでに勝敗が決まってたとしても………

「てめぇら全員頭に手を置け！これなら公平だからな。渚沙は膝で良い」

小十郎さん。
渚沙ちゃんには優しいです。

「てっ手を頭の上にかよっ！？」

「そうです。政宗様。取り札は残り一枚…誰がどう見ても答えは一つです。なので最後は平等にと」

「Ah？なるほどな…」

にやっと口元が緩む政宗くん。

「我は参加して居らぬ故その様なことはせぬ」

確かに先程から幸村くんだけ熱心に取り組んでます。

元就さんが取り組んだのは書き初めのみ。

「いいや、して貰うぜ。毛利。仮にもテメェは紅組だからな。」

「…チッ。」

珍しく元就さんがそれ以上の反撃をしません。

元就さん大人しく素直に言うこと効いてます。

「じゃあ読むよ！聞いー」

その佐助の声と同時に元就以外皆最後の取り札に食らいつく。









そして……









「……や………やりましたぞぉ！ぅうぉぉおおやかたさむぁぁあああ！！」

なんと最後の一枚、『聞いて極楽見て地獄』の取り札を見事に取ったのは幸村くんでした。

最後の最後でやっと一枚を手に入れた紅組。

よく頑張りました。

「五月蠅いわ。」

やっと取れた一枚に大喜びする幸村を呆れたように見る元就。

「……旦那…」

そして、その光景に胸を痛めてる佐助がいた。



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

「ってことで、二種目目の勝負かるた取りは白組46枚、紅組1枚で白組の勝利だ」

「これで１対１だね。」

こうして圧倒的な強さ(元親)で見事白組が勝利を収めたのでした。

紅組は辛い結果となりましたが……

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