日本の裏事情 ページ3
「おう！勿論だぜ？渚沙の為ならすぐ帰ってきてやらぁお土産を持ってな。」
「じゃあなぎさ、なりとおるすばんしてる！！」
“なり”とは渚沙ちゃんなりの元就の呼び方だ。
「と言うことだ。渚沙は我に任せろ。」
そう言ってお土産らしき物を渚沙ちゃんに渡す元就。
何故か渚沙には優しい面を出している。
その理由は後また別な話で……
「なりぃ！ありがとぉ！！にぃになりからもらったぁ！！あけていい？？」
ちゃんとお礼が出来尚且つ貰い物を開けていいか元親に聞く渚沙ちゃん。
ちゃんとにぃにに躾してもらってるみたい。
「おう。いいぜ？ちょっとにぃになりと話すから向こう行ってな。」
「うん！！」
満面の笑みを浮かべると渚沙は部屋を出てパタパタと走って自分のお部屋へ。
「貴様に“なり”とは呼ばれたくないわ。鳥肌が立つ。」
渚沙が居なくなってからボソッと呟く元就。
「まあ仕方ねぇだろ？渚沙の呼び名なんだからさ」
「それはそうと尾張の魔王の動きが怪しくなっておる。此処へ攻め込んで来るのも時間の問題だろう」
「魔王が動きだしたっつぅことけぇ？」
元親の言葉にコクリと頷く元就。
今、尾張の魔王を倒すべく長曾我部軍、毛利軍は同盟を結んでいた。更に戦力が必要となろうと思い甲斐の武田軍、奥州の伊達軍とも同盟を結んでいる。
「魔王の動きも気掛かりだが、それより妙な動きをしておる奴がいる。」
「妙な動き？」
「……明智光秀。こそこそと何か裏で操っているだろうな。先日の姉川の戦いのことも聞いておる。」
姉川の戦い…
浅井長政と織田信長の戦いである。
明智が鉄砲隊を弾いて浅井を撃った戦いだ。
元はその鉄砲隊は同盟国である徳川家康の所へ向かわせる筈だったが明智が裏で手を回し浅井へと向かわせることに。
結局浅井は敗北へ。
「成る程なぁ。なら尚更早くこっちから動かねえとな。まあ、渚沙のことは頼んだぜ？あんたなら俺の次くれぇに渚沙のこと良く分かってるだろ？」
「フン、我を誰だと思っているのだ？貴様より詳しいと思うがな」
「へいへい、そうだな。」
元就の皮肉のような言葉に笑って答えた。
小さいときから２人は良く話していたのでお互いの性格が分かるのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
睡蓮(プロフ) - 烈火さん» 慶次も好きだけど一番は毛利さn((←…おお！楽しみにしとります！いえいえどういたしまして！私も好きっすよ！んじゃ！ (2014年10月6日 18時) (
レス) id: cae10a42ce (このIDを非表示/違反報告)
烈火(プロフ) - 睡蓮さん» 慶次大好きだもんねww睡蓮wwまあちょくちょく出すよ慶次さん。就さんは渚沙に対してだけ優しいのですww元親は微妙……ありがとう！！(*´▽｀*)睡蓮大好きだよぉ！！ (2014年10月6日 18時) (レス) id: 425e87e5cc (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮(プロフ) - 慶次ぃぃぃ←落ち着きましょう。)…毛利さんも良い人で嬉しいです…(^^ )ただやっぱり大変そうだわ…(笑)応援しております！ (2014年10月6日 18時) (レス) id: cae10a42ce (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(´∀`*） - 烈火さん» 解説わかりやす！ｗｗ (2014年10月3日 16時) (レス) id: bc5365b87c (このIDを非表示/違反報告)
烈火(プロフ) - あんこもち(´∀`*）さん» ありがとうございます！ (2014年10月2日 17時) (レス) id: 425e87e5cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
