2章 Part6 ページ27
あの日の帰り、私も童磨さんも一言も発する事は無かった。
部屋まで送ってくれた童磨さんに“ありがとうございます”と一言言い部屋に入って何も考える間もなく眠った。
次の日、このままずっと落ち込んでいる訳には行かないので無惨様本人に本当のことかどうかを確かめに行くことにした。
A)…この時間は誰も居ないよね…
部屋の襖から顔を少し出し周りをキョロキョロ見て誰もいないかを確認する。
誰も居ないと確認すると部屋の外に出て探索を始めることにした。
A)…うぅ、またいいつけを破ってしまいました……で、でも無惨様がいけないんだもん…
無惨)私の名を呼んだか。
A)ぇ…
無惨様の居ないところで名前を呼べば分かるみたいなこと言ってた事をすっかり忘れていた私は声に出して読んでしまった。
無惨)なんか用か…その前にお前どうして部屋の外に出ている。いつからそんなに言いつけを守れなくなった。
A)ご、ごめんなさい…
謝り終わると何故か部屋に戻っていた。
無惨)まぁいい。それより用はなんだ。
A)ぁ…その…えっと…
いざ本人を目の前にしてしまうととてもいいにくくなってしまった…
どうしよう…ともじもじしていると
無惨)…いつからお前は私が怖くなった。いつからお前は私を恐れた。昔の様に普通に接すればいい。
もう昔の私達に戻る事なんて出来ないのに…
浮気は本当かどうかは分からない。だけど私は無惨様を愛おしいと思う反面今は独裁者になりがかっている無惨様を恐ろしく思う事があるのだから…
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作者名:天野 空 | 作成日時:2020年12月19日 0時