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『ご覧下さい、この煌びやかな身体!素晴らしいカブトムシですねー!』
『すごいでしょう!?この子、すっごく高かったんですよぉ!』
『因みに、お値段を伺っても…?』
『ピーーーーー』
『え、そんなするんですか?』
『だから言ったでしょう高かったってぇ』
『虫にこれだけの高額がつくなんて、世も末ですねぇ。それでは、次のニュースです!』
『え、なにこの馬鹿にされた感』
「……」
新八の手から、リモコンが滑り落ちる
銀時は肩を震わせ固まっている
「あの、銀さん…」
「かぁぶぅとぉ狩りじゃあああああ!!!」
「はぁ、こうなると思った…」
「キャッホゥ!!カブト狩りじゃー!!!」
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支度を終え、屯所の門へ向かう
「A、準備出来たか」
「…はい」
「行くぞ」
ダメだ
銀時と会ってから調子が悪い
思い出すのは昔のことばかり
あの人の、彼らのことばかり
『銀時を見ててあげてください』
『…うん』
『そんな不満そうにしないで下さいよ』
『だって、銀時私に意地悪してくるんだもん』
『…それはいずれわかりますよ』
『…ふぅん』
『松陽はどこだ』
『知らないって言ってるだろ!!』
『……なら、此奴がどうなってもいいのか』
『お願い!やめて!』
『では教えろ』
『…わかった…』
『松陽先生ぇぇえぇえ!!!!』
彼らから先生を奪った私は、合わせる顔なんてもうないはずなのに
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作者名:ハル | 作成日時:2019年8月16日 21時