拝啓、愛する君へ

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「いい歳こいて虫取りなんて…」




「文句言うな。仕事だ仕事」





将軍のペット、黄金のカブト瑠璃丸の捜索のため




私達真選組は街を外れた森の中にいた





「こんな広い森の中でどうやって探すんですか？」




「ハニー大作戦だ」




「…は？」





そう言った近藤さんはおもむろに隊服を脱ぎふんどし一丁に





「公然わいせつで逮捕」




「待って待って！これにはちゃんとした理由が！」




「そうだぞ近藤さん。そんな格好でうろつかれちゃ俺らのイメージも悪くなる」




「トシまでぇ」





土方さんはそう言って懐からマヨネーズを取り出した




加えて何処から出したのかバケツにマヨネーズを一気に注ぐ





「えっちょっ、土方さん？」




「なんだ」




「いやあの、何してるんですか」




「マヨネーズ決死行だ」




「今すぐ○ューピーに土下座しに行ってください」





一体彼の懐はどんな風になってるんだろう




どうやったらあんなにマヨネーズ仕舞えるんだろう





「もう！トシの馬鹿！フンっ、ハニー大作戦で絶対瑠璃丸を捕まえてみせる！」





近藤さんはどこかへ行ってしまった




ふんどし一丁で





「…これでよく真選組潰れないよな」





マヨネーズ大作戦だかハニー決死行だか知らないけど付き合ってられない




だが取り敢えず仕事はちゃんとやる




私は仕方なく虫取り網とカゴを持って足を進めた





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