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「カブト狩りじゃー!」
椿の裏切り事件より数日後
万事屋はあれ以来仕事はない
椿のことももちろん依頼の話はデマだった為、報酬はZEROだ
「はぁ、全然上手くねぇし、ZE〜RO〜♪なんてシャレになんねぇよほんと。銀さん達どーやって生活すりゃいいんだよ。胃袋ん中ZE〜RO〜♪だよ」
「銀さんも面白くないです。はぁ、依頼がないと暇ですね」
「カブト狩りじゃー!!」
新八と銀時がソファにもたれながら死んだ目をテレビに向ける
「そういえば銀さん、あの真選組の女の人誰なんですか?てか、真選組に女の人なんていたんですね」
「あー…」
新八からAの話を切り出され、銀時はAのあの表情を思い出す
「昔のダチだよ。攘夷時代の」
「あの人も銀さんと同じ攘夷浪士なんですか!?」
「それなりに強かったぞ、俺程じゃないけど」
「へぇ!女の人で攘夷戦争に参加してただなんて、凄い人なんですね!」
「俺程じゃないけどね?」
「カブト狩りじゃー!!!」
「だー!もううるっせぇ!朝っぱらからなんだようるせぇな!」
シカトされまくっていた神楽の声がようやく銀時の元に届いた
「銀ちゃん!カブト狩り行きたい!」
「カブトだぁ?んで俺まであのガキの遊びに付き合わなきゃならねーんだ」
「銀ちゃん、私町内会にお父さんに虐待されてるんです、育児放棄されてるんです。って言いふらしてもいいアルか」
「あーあー行ってこい行ってこい。俺がいつお前のお父さんになったんだよこのやろー」
「お母さんはあの真選組の女アルな」
「あ!?てっめぇ!俺がいつあんな女と!!」
銀時と神楽の朝から凄まじい喧嘩に新八は見ないふりをし、テレビのチャンネルをかえる
すると、彼のリモコンの手は、ある番組が映し出された時に止まった
「ぎ、ぎ、銀さん!これ!!」
「あ?」
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作者名:ハル | 作成日時:2019年8月16日 21時