青春よ、永遠なれ。【瀬名泉】 (ページ5)

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合宿ページ5

夢ノ咲に転校してからもう1ヶ月。
まだまだ慣れないことばかりだが、それなりにプロデューサーらしくなって来たと思う。

『スバルくんちょっとズレてる！……真緒くん振り付け違うよ！』

こんな感じでちゃんとレッスンも見て思ったことも言えるようになって来た。

真「Aちゃん、気合入ってるね～」

『そりゃあもちろん、今度外部に行くんだもん。私がプロデューサーとして夢ノ咲から離れるのは初めてだし！』

北斗「あまり無理はするなよ。体調を壊したら本末転倒だからな」

『それくらい分かってるって！』

この学校に来てからなんとなく周りが私の体調にだいぶ気を使ってくれている気がする。
普通科にいた時よりも気を使うようにはしてるけど、自分でも時々心配になるときがある。
無理してないかな、大丈夫かな、って。
これってちゃんと、前よりはプロデューサーの自覚を持つようになったって捉えてもいいのかな？
外部のイベントも決まって張り切ってるけど、空回りはしたくないし。
それに何よりも、Trickstarのみんなに迷惑を掛けたくない。
これからもっと忙しくなるし、スケジュールもちゃんと管理しなくちゃ！

そう思ってスケジュール帳に目をやると、本番までTrickstarの練習日がほとんどない。
個人個人でレッスンをする日は何日かあるけど、みんな揃う日が全くと言っていいほどない。

『それにしても、練習時間少ないよね……』

真緒「確かにそうだよな～。俺は生徒会、真とスバルは別の仕事、北斗は演劇部の公演があるんだもんな……」

『今以上帰りが遅くなるとみんなの体調が心配だし。なんとかならないかな～』

本当に何か解決策ないかなぁ……？
朝練とかもみんなの負担になるだろうし、無理なのかな……。

スバル「ねえねえねえ！俺、いいこと思いついちゃった！」

北斗「なんだ？」

スバル「本番まで学校に泊まればいいんじゃない？」

真「なんか合宿みたいで楽しそう！」

真緒「確かにそれはありかも……」

『そっか！そしたら空く時間が増える！』

北斗「先生方と親御さんの許可が下りれば問題はないと思う」

スバル「じゃあ決まりだねっ！楽しみ～☆」

スバルくんのお陰でなんとか練習時間は確保できそう。
あとは本番まで何事もなく、なんてことは無理だろうけど、全員元気に走りきればいいよね！
よ～し、私も衣装作り頑張るぞー！！