第113話 ページ19
〜臨也side〜
臨也「さてAちゃん、今日の予定は?」
A「あー……特に何もないけど、池袋うろつこうかなって」
臨也「うーん」
昨日、Aちゃんの父親である大崎 才我が、ここに訪れたことをAちゃんに言うつもりはない。
ただ、たまたま岸谷氏が発端だったとしても、本人が直々に出向いて正式に依頼を出してきた時点で、Aちゃんの捜索に本腰を入れてきたということだ。
だから、ある程度は警戒をしないといけないわけで。
臨也「休日くらい、家でゆっくりしたら?」
A「うーん、そうなんだけど……」
Aちゃんは俺から顔を背けながら、ぼそぼそと喋る。
そういえば、今日はAちゃんと会話こそしたものの、一度も目を合わしていない。
意図的にそらされている?
臨也「一応さ、追われている身なんだから、あまり出歩かないほうがいいと思うけど」
A「それは……、そうなんだけど」
俺はAがこっちを見ていないことをいいことに、物音を立てずに近づく。
臨也「だけど?」
ほぼ目の前、そこで声を発せば。
突然声が近づいたと気が付くはずだ。
そして思った通り、慌てて顔を上げたAちゃんと目が合う。
臨也「あ、やっと目が合ったね」
A「……っ!」
距離を取るため後ろに引こうとしたところで、背中に手を回して抱き寄せる。
臨也「……?」
少し様子が変だ。
いや、思い当たるのは昨日の一件だけど……どうもそれだけではない気がする。
臨也「ねえAちゃん、何か……」
プルルルルルル、プルルルルルル……
言いかけところで、仕事机に置いてある仕事用の電話が鳴り響いた。
A「あ、電話! お仕事の依頼かも! 私邪魔になりそうだし、部屋にいるね!」
気が緩んでしまった隙に押しのけられ、Aちゃんは待ったも聞かずに、走って部屋まで行ってしまった。
臨也「くそ、こんな時に」
俺は思わず気持ちを声に出しながら電話のそばまで行き、受話器を取る。
臨也「もしもし?」
極力苛立ちを抑えて喋る。
??『突然のご連絡失礼いたします。折原 臨也様の事務所で、お間違いないでしょうか?』
物腰の柔らかい、それでいて聞き覚えのない男性の声が、受話器から聞こえてくる。
臨也「……そうですが、どちら様でしょうか」
??『失礼いたしました。私、笠原 慶一と申します。お分かりになりますでしょうか』
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ささ - もう見ていらっしゃらないでしょうけど、完結待ってます…(;_;) (2022年9月1日 8時) (レス) @page33 id: 5b567d925d (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - すっごく面白いです! 完結楽しみに待ってます! (2019年10月20日 19時) (レス) id: dd46f74fc3 (このIDを非表示/違反報告)
せかすと(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます!嬉しいです(´;ω;`) それなんですよね!!完全にどっかいってます!もうすぐ主人公ちゃんが戻ってくるので、そこで……きっと……orz (2017年10月23日 0時) (レス) id: 10c3da28dd (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 続編おめでとうございます。このシリーズ大好きです!もっといちゃいちゃ増えればいいななんて思ったりして...。続きが楽しみです! (2017年10月18日 22時) (レス) id: 65cd2a92ba (このIDを非表示/違反報告)
せかすと(プロフ) - Sora@白楽さん» ありがとうございます!!! 1話に2週間かかってますが、気長にお待ちください……orz (2017年10月2日 0時) (レス) id: 10c3da28dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せかすと | 作成日時:2017年9月18日 22時