検索窓
今日:2 hit、昨日:17 hit、合計:7,206 hit

プロローグ ページ1

俺は、バラガン陛下の従属官、ジオ=ヴェガ。


今日もバラガン陛下に仰せのもと、任務に出掛けるところだ。

何でも、今回は現世に行ってーーー



A「ジオー‼」



ーーーと、在り来たりな文言を書き綴っていたら、後ろからいきなり名前を呼ばれた。


まあ、そんなには驚かない。本当はずっと気付いていた。


そしてもちろん、誰なのかも。


気安く俺の名前を呼ぶ女は一人しかいないし、それ以前に。


俺の中で、最も記憶に刷り込まれた声だから。


本当は任務の前にその声を聞けて、すごく嬉しかったんだけど、俺はわざと気怠そうにーーーいかにも面倒くせえといった感じで、振り返った。


A「待ってー‼」


後ろから長い髪を揺らして、俺のもとに駆けてくる背の高い乙女は、弾けんばかりの笑顔だった。


A「どこ行くの?」

ジオ「どこって、遊びに行くわけないだろ。任務だよ、任務」

A「そっかー、相変わらず忙しいねー」

ジオ「お前が暇なだけだ」


事実、こいつに任務が回ってきたのは、未だに右手で数えられるくらいしかない。


A「むっ。そして相変わらずの減らず口さん……」

ジオ「はいはい悪かった。じゃあ急いでるし、もう行くからな」


あくまで外見上は素っ気無く、会話も最低限で済まして背を向ける。


A「うん、行ってらっしゃい。くれぐれも、無茶しちゃダメだよ?」

ジオ「分かってるよ」

A「よしよし、いい子だね」


後ろから手が伸びて、ポンポン、と頭を撫でられる。あったかくて、俺は不覚にも顔を赤くしてしまった。


すぐさま振り向きざまに手を退けて、Aを睨み付けた。


ジオ「だから、子供扱いするな‼」

A「え、なんか嫌だった?」


心底不思議そうに、Aが首を傾げる。



……実を言うと、嫌じゃない。全然嫌じゃない。

本当は、ずっと撫でていて欲しいくらいだけど……。



ジオ「とにかく、もう俺は行く‼」


今度こそ背を向けて、足早に歩き出した。



……何故なんだ。

こいつの前ではどうしても、素直になれない。



A「気ィー付けてねー」



背後から、聞こえる声。


俺は振り向かずに、軽く手を上げてそれに答えた。





* * *


ジオの口調が、分からないィーーーーー‼。・゜・(ノД`)・゜・。

設定→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.9/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:BLEACH , 破面 , ジオ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

煉海 - 雪さん» 続きって書きたかったんだろうね…^^; (2018年2月22日 22時) (レス) id: a0ddb5db9e (このIDを非表示/違反報告)
龍國(プロフ) - 雪さん» 続きを楽しみにして下さっている方がまだいらっしゃったとは…!最近めっきり更新していなくてすみません、掛け持ちしていて…(-_-;)これから少しずつでも更新していきますね! (2017年3月19日 19時) (レス) id: 74e8f5354a (このIDを非表示/違反報告)
- 続けを楽しみにしてます。(*´∇`*) (2017年3月18日 8時) (レス) id: 270270d67f (このIDを非表示/違反報告)
龍國(プロフ) - 猫助さん» そうでしたか! ジオの小説って他に無いんですよね…(-_-) 頑張って更新したいと思います! (2016年8月12日 9時) (レス) id: 74e8f5354a (このIDを非表示/違反報告)
猫助(プロフ) - ジオが好き過ぎて探しているうちに、ここにたどり着きました!続きの更新頑張って下さい!( *・ω・)ノ (2016年8月12日 0時) (レス) id: 34b3485816 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:龍國 x他1人 | 作成日時:2016年6月26日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。