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「『あ"〜タルッ』」
釘崎の隣で階段を登りながら叫ぶように言う。
『何でこの後任務なのに……』
「何で東京来てまで……」
二人でイライラオーラを放ちながら、更に上へ登って行く。
「『呪いの相手なんか……』」
そこまで言って、釘崎と目が合った。今日会ったばっかだけど、始めて釘崎と意思が共通したような気がした。でも虎杖の台詞で、この共通は砕けることになる。
「呪いって危ねーんだよ」
ついでに、私もカチンときた。
「最近までパンピーだった奴に言われなくないわよ！！さっさと行け！！」
『元パンピーが言う台詞じゃねぇだろ！新人は黙って蹴られてろ！』
「今日ずっとお前の情緒が分かんねーんだけど！霊群も急にキレんなよ！女こえーな！」
私が蹴ろうと思ったのに、釘崎が先に蹴っていた。お陰で滑り階段を尻持ちつきながら落ちてしまった。床に手をつきながら立ち上がる。こういうのって結構痛いんだよね。
「だからモテないのよ」
『えっ、虎杖モテそうじゃん』
「なんで俺がモテねーの知ってんの！？」
『あっ、マジで？モテないの？』
絶対モテると思ったのに、と素直に呟くと、虎杖が釘崎のことを愚痴っていた。虎杖に、クソがとか言って欲しくなかったな。純粋な気持ちとして。その直後、虎杖の上に呪いが現れ、私が対処する前に虎杖が自分で対処していた。
［ れ……しぃとごりよ……う ］
戦闘態勢を取って、呪いを見据える。呪いが動き出した瞬間に、虎杖が呪いに向かって行った。最近まで一般人だったとは思えない動きで、呪いを圧倒して馬乗りになる。
「うん。動けんね、俺」
『虎杖さぁ、なんかスポーツやってた？』
「いや、特にはやってねーけど」
素の力であれか、宿儺が受肉するだけはある訳だ。しかも、呪具だけでだし。短刀はムズい。
「霊群！呪い消えたし、外で釘崎待ってよーぜー」
『ダメダメ。まだ呪い居るよ？釘崎が相手してても、生きてること確認しないと私は出ないよ』
そうだな！と言い、元気よく階段を登っていく虎杖。登り切ると、呪いの気配を感じらしい虎杖は、一つの部屋へ入っていった。
「あれ？全然いねーじゃん！」
『隣の部屋じゃないかな？』
私が隣の部屋を指すと、虎杖が拳を構え壁をぶち破った。
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片喰 - 五条先生…！一体、何円払ったんだ！ 続きが待ち遠しいです！ (2021年3月5日 17時) (
レス) id: eddf3dedf8 (このIDを非表示/違反報告)
もここ - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年3月5日 17時) (レス) id: a70ee3e6ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2021年2月28日 21時
