【歌い手】ライブやイベントに一切出演しない爆発的人気を誇る歌い手が逆ハー(乙女ゲー)を回避しそこねそうになる話

八十五話 例の人 ページ44

『……はぁ』

三回目のため息をつく

ま「勉強、いつ再開しようか？……でも、やっぱりご飯食べて眠くなっちゃったk『やります！！勉強はします！！』……う、うん」


例えまふくんがやりたくなくても私はやりたいのだ


そして悩んでいるのはそっちじゃない

このさっきから煩いLIN○だった


ま「……すっごい通知来てるけど」

『ん』

ヤケクソになりつつも携帯を見せる

ま「？どれどれ………あちゃぁ、」


そう、38通もあ、39？ぁあ、どんどん増えてる…ゴキブリみたいだな…

って、あんまアノ生物の名を口にしてはいけないんだっけ

もう遅いよ


通知をもはや流して呆れてる間にも時間は過ぎていき

『多分、そろそろ来ます』

ま「まぁいいじゃん、一緒にやったって」

『嫌です』

ま「仮にも元教師だよ」

『犯罪の一歩手前なのかも危ういのに？』

ま「………大目に見てあげなよ」

『真実はいつも一つですよ』

ま「…そうだね……」


グダグダと悩んでいても仕方ない

さて、勉強を始めるか


『時間の無駄なので早くやりま___』


ピーンポーン


ガタガタ

バンッ

ガチャッ


天「みんな酷くない！！？」

ま「天月くん、あの通知の量は誰でも引くよ」

天「そこじゃなくて！」

『はぁ、勉強しないなら帰ってください』

天「今来たばっか！！」


これもう確実に勉強出来ないこともないな、


いいや、まふくん教えてくれないなら一人でやるか


ま「わ！ごめん！ほら、天月くん！君も手伝って！」

『手伝わなくていいのでじっとしていてください』※手を動かしながら話してます

天「今の僕何も悪くなかった」

ま「ごめん…」


『というか、お二人共、私受験生なんです。教える気ないなら帰ります』


ま・天「「ごめんなさい」」



謝罪を吐かせると、そこからは天使が通るくらいの沈黙と問題の出し合いが交互に続いた

天月さんは全く頼りにならず、(頼りにしなかった)途中退室を願うも、まふくんとこの後ご飯行くと訊かなかったので結局3人で勉強会をした

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