【歌い手】ライブやイベントに一切出演しない爆発的人気を誇る歌い手が逆ハー(乙女ゲー)を回避しそこねそうになる話

六十三話 生と名前 ページ21

まぁお母さんが私の演技(謎)に納得したところで、話は繰り上げて仕事があるので日帰りらしい

本当、大変な人達だ

『あ、はい』

差し出したのは、昨日、そらるさんの店に行ってこっそりと買ったスコーン

母「わ、美味しそう！」

父「ありがとな、元気にしてろよ」

『うん、2人とも待っててね』


マンションの玄関まで見送りをした

寂しいとか悲しいとかはあまり思わなかった


『……あ』

マンションに戻ろうとしたら、見覚えのある影が…

こんな昼にフラジー○組とは異常だな


る「ねぇ、さっきのって誰」

『両親ですけど…』

そ「はぁっー、″どうり″で綺麗だな」
※遠回しに褒めてます

る「両………親……！？」


あーそういえばるすさんは勘違いしてたんだっけ


[ルス脳内]

「え！？Aちゃんってご両親生きてたの！？」

「もしかしたら、里親って場合も…」

「でも本人そう言ってるし…え！？」

「僕の幻覚ではなそうだ」

✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄


『るすさん、大丈夫ですか』

る「う、うん、るすやけど」

そ「頭がフリーズしてんな」

る「Aちゃんのご両親って生きてる、でいいんだよね？」

『さっき見ましたよね？』

る「((生きてるでいいんだよね！？？わかりにくい！！))き、綺麗な方達だね」

『まぁ、一言で言えば完璧者ですよね』

そ「……」

『どうしたんですか？』

そ「るすはさ、Aにいつ下の名前呼んでいいって許可されたの？」

おっと、そらるさん

そこ気にし始めた

なんか面倒くさそうだし、外寒から中入r_____だからなんで行っちゃいけないの…

る「ん？許可？普通に呼んでいいって言われたよ？しかも、お兄ちゃんみたいだって言ってくれたんだ！」

あーいらんこと話しよった

謎の関西弁だか何弁だかわからないが、ともかくこれはそらるさんに油をかけたようなもんだぞ、雰囲気からして

そ「へぇ？るすは、お兄ちゃん？」


視線がなにやら刺さってくるな

離さないのかな、この手

早く離して欲しいな…

休憩たぁぁあいむ※ただの番外編です→←六十二話 劇

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