【歌い手】ライブやイベントに一切出演しない爆発的人気を誇る歌い手が逆ハー(乙女ゲー)を回避しそこねそうになる話

五十五話 でぇと ページ13

『そ、そらるさん？』

人の家に何回叩けば気が済むんだこの人

そ「おーまぁその格好でもいいか、よしっ、出掛けるぞ」


そう言って腕を引っ張るそらるさん

いきなりすぎて頭が当然の如くついていけてない

『待ってください、いきなりそんな事言われても……それに夕方っていうのに』

そ「時間帯なんて関係ねぇよ、早くしろ」

『うっわ、勝手に人の家にズカズカと入ってきたくせにその態度ですか』

そ「いいから、行くぞ」

わ、ちょっ_____


男性の力には叶わなくて、こういう時女子って理不尽だなって思う


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『あの、だから』

そ「はい、まずそこの服屋で着替えて」


こいつ、事前にこうなると予想して…


まぁ悪くもないセンスだったので着てみることに

『はい、着替えましたよ』

そ「はい、じゃあ次行こう」

『え、ちょ、え？』


そらるさんのスピードが早い

なんだこの人


『あの、もうちょい遅く歩いてくれませんかね』

そ「無理、今日もう予定ギューギューなんだから」

『………』


知るかよそんなこと


そ「次」

『え、』

そ「次」

『待って、』

そ「次」

『……』

この人……絶対私で遊んでる


『なんてなんですか、さっきから』

そ「………」

だんまりか、全くとんだ時間を過ごしちゃったな

そ「……やっぱりどう考えても、重なるんだ」

『_____誰と？』


あえて、私は言わなかった

言いたくもなかったから


そ「″椿″の方」


静かに星は堕ちた
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謎の緊迫ムード

※すぐネタに走るのでご安心ください

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