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29話 詰め寄った現実 ページ32

まふまふside



千「えっと、それで!ですね!____」


たくさん面白い話をしてくれる千ちゃん

こんな子が隣にいたらきっと楽しんだろうな、なんて他人事のように思う


千「あの、朝霧先輩って、いたじゃないですか、」

ま「?うん」


朝霧さんがどうしたんだろう


千「……中学の頃、相川先輩と一緒でしたよね?」

ま「んー?……いた、かなぁ…?それで?」

千「劇って聞いて分かりませんか、?」


劇?


ま「演劇部のこと?」

千「それです、その、大変言いずらいんですけど、……」


少し様子が変だった

中学に珍しく演劇部があったことで有名だったけど、その中に確か朝霧さんがいた気がする

それと何か関連が____



ま「思い、出した…」

千「……」


気まずそうに目を逸らす

櫓って、確か____


ま「櫓聖愛キヨラさんの双子、なんだよね」

千「……はい」


櫓聖愛さんは、演劇部最後の時に主役を飾って、有名になった人だ

そして、その劇には、朝霧さんも関わっていた


________


中学時代



『はーい、そこ証明』

「OKです!」

『舞台裏セットは?』

「準備万端だよ!」


彼女はくじで決まった舞台監督をやっていた

クラスでは目立っていなかったけど、部活となると気合が入っていた

そしてもちろん、櫓聖愛とも


『主役はー?』

聖「ばっちりよ」

『任せたよ!』

聖「ええ!」


上下を気にしない仲と、隣のクラスであった僕でさえも聞いていた


迎えた本番

これこそ、彼女の人生の大きな出来事のうちの指数には入るであろうことが起きた


当日、ナレーターが休みになり急遽朝霧さんが入ることとなった

だけど、監督といえどセリフは全くといっていい程覚えておらず、しかも朝霧さんはなんとあがり症で人前に出ることが苦手らしい


結果はもちろん



ま「その劇は、失敗に終わった」

千「聖愛は、……朝霧さんを責め立てました」

ま「うん、千ちゃんが背負うことないよ、…誰も悪いわけじゃないんだから」

千「でも、朝霧さんはっ!落ちたんですよねっ!きっと思い詰めてて__「それは違うよ!だってもう3年ぐらい立ってるんだから、きっと少しは収まってるよ」……本当、ですか、」


泣き叫ぶ彼女を抱き寄せて頭を撫でた


ま「うん、大丈夫だよ」

千「………まふ、まふさん……!」


ぎゅっと抱きついてきたので、ああそうか思い詰めていたのか、なんて考えていた







馬鹿な僕は嘲笑っていることなんて見抜けなかったんだ

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パチュリア - 林檎さん» いやもうほんとうるさくて申し訳ない…ありがとうございます! (2017年4月15日 12時) (レス) id: a9fbc73fe2 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - パチュリアさん» おおおおいつも本当にありがとうございます!!あの、編集の所にある地球マーク押せば出ると思います! (2017年3月21日 15時) (レス) id: 9351c6d4fb (このIDを非表示/違反報告)
パチュリア - 相変わらず素晴らしい終わりですね!(泣)8888888888あと質問なのですが、新作アンケのようなリンクを貼る方法を教えて下さいませんか!? (2017年3月21日 13時) (レス) id: a9fbc73fe2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃのさん - 林檎さん» ありがとうございます。みゃのさんが林檎さんや読者様に迷惑をかけていたなら、全力で謝ります。でもみゃのさんも一応、作品を出している人間です。貴女のアドバイス有り難く使わせてもらいます。 (2017年3月20日 21時) (レス) id: 375ad31803 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - みゃのさんさん» みゃのさん自体が、悪気があってやったわけではないと信じているので、今後気を付けた方が良いのではと思います。長々と失礼致しました。良い作品を作ってくれること祈っています(´▽`) (2017年3月20日 21時) (レス) id: 9351c6d4fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:林檎 | 作成日時:2017年2月8日 15時

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