【歌い手】とりあえず自称モブが紙飛行機投げたら主人公達の出会いを変えちゃった話

23話 星の宙 ページ26

朝

いや、


深夜


1時手前に起きてしまった

きっとあれから色々あってか寝過ぎたのであろう、そしてin bedながらも兄がちゃっかり規則正しい寝息をして横で寝ている

心配かけたのかなーとかぷらぷらと頭で考えながら、部屋を出てベランダに向かう


理由なんてないけど、何となく外の空気を吸いたかった


ﾋﾔｯ


裸足で出るのは流石に冷たいな

春と言えど、まだ夏のように蒸し暑くはないので風が丁度涼しいくらいだった


ビルの明かりや住宅の明かりも静まり、空は沢山ではないけれど、都会で稀に見る程の数にはなっていた


『私は、』



____て




宙といえば、ほんの少し思い出がある

とても嫌な思い出が。


それは、帰る途中のことだった

今日くらいの星の数の日

交通事故にあった

自転車で音楽を聴きながら下り坂を下っていた時、不意に正面の車が止まっていた。

まさか横から来るなんて予想もしないからわたしはそのまま激突

だけど、軽傷ですんだ


それだけではない、その日は校内で問題が起きたり、自転車の一部が欠けたりと厄災日だったのだ


星はいつでも綺麗で、輝かしいものだと思っていた

けど、時にそんな星でさえも嘘をつく

宙は私の心を曇らせることが出来るけど、私は宙を濁らせることが出来ない


その日はとても綺麗な夜だった



なんとなく、柄に合わない語りを自分にしてそのまま眠りについてしまった


ベランダにベンチなんてものがあるからいけないと思う
※家は意外と広いです

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