167章 自分勝手 カノside ページ36
バンッ!
カノ「皆!!」
キド「ぇ、あ、カノ・・・か」
セト「おかしいんス、何か・・・俺たちは何か大事なことを忘れてる気がして・・・っ」
皆が、本当に断片的にだけど、思い出そうとしている
でも、その中で一番つらそうだったのがマリーだった
マリーは一人で、部屋のすみにうずくまり、ブルブルと震えていた
ゆっくりとマリーに歩み寄り、目の前に座り込むと、マリーはそれに気づき、ビクッとおびえきった表情で僕を見た
マリ「か・・・の・・・・」
カノ「マリー・・・」
手を伸ばすと、逃げるようにして身を縮めた
カノ「マリー、落ち着いて。何も考えないで・・・つらいんでしょ?」
マリ「・・・・(コクッ」
でも、何も考えるなと言うのも無理な話だ
マリーは目を泳がせながら、必死で心を無にしようとしている
僕がそんなマリーを見守っていると、後ろから、第3者の声がした
??『他の皆は、まだ完全に思い出したわけじゃないみたいだね』
カノ「!!(バッ」
そこにいたのは、シンタロー君と、マフラーをつけていない姉ちゃんの姿をした女だった
姉ちゃんは初めてみたのか、目を見開いてその女性を見ている
【焼き付ける】『実際に会うのはこれが初めてかな?楯山アヤノ♪僕は【焼き付ける】蛇だ』
アヤ「は、はじめまして・・・・?」
シン「コイツのおかげで、周りの奴らよりも短期間に状況を飲み込めた・・・いったいどういうことなんだ?」
カノ「・・・僕にもわからないよ、なんで皆が突然記憶を―――」
シン「そういうことじゃねぇよ!!」
シンタロー君は声をあらげ、僕に向かって再度問いかけた
シン「なんで黙ってた!!??Aは・・・アイツは俺らのこと、覚えてたんだろ!!???」
カノ「っ!」
そこまでわかってたなんて・・・
僕があっけにとられていると、シンタロー君が僕の胸倉をつかんで、まっすぐ僕の目を見ながら怒鳴りつけた
シン「お前はなんでAのことを覚えていたのに、Aを支えてやらなかったんだ!!!仲間に自分の存在を忘れ去られることが、どんなにつらいか馬鹿でもわかる!!!!!!」
カノ「そ、それは・・・」
シン「何か理由があんのかよ?Aの気持ちを無視するほどの理由があんのかよ!!!!」
僕は何も言い返せなかった
僕は僕の欲望のためだけに、Aちゃんの気持ちを無視し続けてきたのだから・・・
168章 人間が好き 【焼き付ける】side→←重要なお知らせ!!
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名無し16825号(プロフ) - 貴方の作品大好きで、いつも読ませてもらっています! 更新大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
チコリ - 面白くて寝れないです (2016年3月7日 0時) (レス) id: 0b4c6a57d5 (このIDを非表示/違反報告)
馬 - お疲れ様です!敬礼(-_- d///)あ、よく考えたら冴月さん、私の3つ上だったんですね!じゃあ今度から師匠って読んでも良いでございますでしょうか(/・^・キリッ) (2016年2月8日 20時) (レス) id: 0db8b09007 (このIDを非表示/違反報告)
神秦(プロフ) - 作者さん同級生だったんですね!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 受験がんば!(あ、作者さんは公立受けないのかな?) (2016年2月6日 16時) (レス) id: 5243b5578c (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸`)(プロフ) - 元キーボー☆カノキド廃クロ廃(ry です!更新再開おめでとう! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時:2015年9月4日 19時