161章 0%じゃなければ、それは【不可能】ではないんだよ ページ29
A「はぁぁぁ・・・(ズーン」
クロハが外出し、私は部屋の隅でうずくまり、顔をうつむかせて一人長いため息をついていた
つかずにいられないだろう、あの場でクロハを選んでしまったのだから
・・・いや、あの場でアジトの皆を選択したとしても、私は同じように、こうしてため息をついただろうな
どちらを選んでも、結果的に後悔するのだ
クロハが落ち着いてきた頃に、話を切り出してみよう
もう二人で暮らすことは決まっている
だから、週に何回とか、月に何回とか・・・その程度の割合で、皆に会いに行けないか
許してくれるかわからないけど、アジトの皆と暮らすわけじゃないから、きっと大丈夫だよね・・・
A「でもなぁ〜・・・;」
私はふと、さきほどの出来事を思い出した
私が、クロハを受け入れるとうなずいたあの時だ
クロハは私を抱きしめて、「好きだ」と言ってくれた
そこまではいい、その後私を開放したときのあのクロハの表情は
今までに見たことなく、今まで想像すらできなかった
・・・幼い子供がよく見せる、あの無邪気な笑顔だった
そんなにうれしかったのかな
私と二人きりになれることが・・・たったそれだけのことで、あんなに喜んでくれたのかな
私は、こんなにも誰かに必要とされたことがなかったから
ちょっと、混乱してる
A「嬉しいけど、なんだろうな・・・この感じ」
クロハが私をあんなに必要としてくれる
私を愛してくれる
そのことを実感するたびに、なんともいえない感覚が広がる
お腹の奥が、すごいムズムズするというか・・・すっごい叫びたくなったり、すごいニヤけてしまう
嬉しいを通り越して、なんだかわけのわからない衝動にかられるのだ
A「んー・・・私もまだまだ未熟者(みじゅくもの)なのかなぁ」
人間の恋愛事情に関しては、大体把握(はあく)してたつもりなんだけどな
まだまだ知らないことがあるみたい
A「ま、なんとかなるか!」
あとは時間の問題
しばらく時が経った頃に、クロハに相談して
皆と会って、皆にいろいろ説明して
願わくば、マリーに今までのことを謝りたい
・・・そこまで順調に事が進むとは思えないけど
成功する確率が1%でも残っているなら
私は、その1%に全てをかける
0%じゃなければ、それは【不可能】じゃないんだよ
162章 人質 クロハside→←160章 “危害”のライン (人1)side
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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名無し16825号(プロフ) - 貴方の作品大好きで、いつも読ませてもらっています! 更新大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
チコリ - 面白くて寝れないです (2016年3月7日 0時) (レス) id: 0b4c6a57d5 (このIDを非表示/違反報告)
馬 - お疲れ様です!敬礼(-_- d///)あ、よく考えたら冴月さん、私の3つ上だったんですね!じゃあ今度から師匠って読んでも良いでございますでしょうか(/・^・キリッ) (2016年2月8日 20時) (レス) id: 0db8b09007 (このIDを非表示/違反報告)
神秦(プロフ) - 作者さん同級生だったんですね!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 受験がんば!(あ、作者さんは公立受けないのかな?) (2016年2月6日 16時) (レス) id: 5243b5578c (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸`)(プロフ) - 元キーボー☆カノキド廃クロ廃(ry です!更新再開おめでとう! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時:2015年9月4日 19時