【カゲプロ】 初代【冴える】 と 現役【冴える】~Part4~

176章　　信頼 ページ45

A「うっ・・・じゃあ教え――」

　
クロ「それは無理(ｷｯﾊﾟﾘ」

　
A「はい!!??;(ｶﾞﾊﾞｯ」

　


　
今の流れ的に、観念したと思ったのに!;

　
私の最後の言葉はクロハに届かなかったのか・・・


私がはぁー・・・とため息をつき、ｽﾞｰﾝと落ち込んでいると、クロハはｸｽｯと笑った


　


クロ「・・・なぁA、先に言っとくわ」

　
A「?」

　
クロ「俺はずるいよ、それは自分が一番よく知ってる。そして俺は、Aが思っている以上に
・・・自分勝手で、欲深くて、最低な奴だ」

　



その表情は、いつも見せるいたずらな笑みにも見えて、その半面で、悲しげにも見えた

　
私が何しようと、これだけは教える気がもうとうないようだ

　
でも、それだけクロハに信用されてなかったってことなのかな

　
頼ってくれてると思っていたのは、私だけだったのかな・・・
　

そう思うと、涙がこみ上げてくる

　
するとクロハは上体を起こし、私の頬を優しく包み込んでまっすぐと私を見てくれた

　

　


クロ「別に、Aを信用してないわけじゃない」

　
A「っじゃあ、なんで・・・？」

　
クロ「・・・Aのためだ」

　


　

「今言えるのはこれだけだ」と、クロハは続けて言う

　
私のため、私はその言葉を信じていいんだよね?

　
クロハにとっては、これが最善策なんだって思ってるんだよね?


・・・なら私は

　

ﾁｭｯ



　
クロ「!」

　
A「・・・信じるよ!(ﾆｺｯ」

　


　

私にできることは、それだけだから

　
何も聞かない、何も詮索しない
　

私のためを思ってくれてるなら、私が下手に動くべきじゃないもん
　

ずっといるよ、そばにいる

　
だから心配しないで?


　


A「でも!たまには私のことも頼ってよね!」

　
クロ「ｸｽｯあぁ、わかってる」

　



一人で背負い込むつらさは、私も痛いほどわかるから

　

だから頼ってほしい、そんなときだからこそ、私が支えてあげたいと思うんだよ

　

私も人のことは言えないけどね


　


　


A「あ・・・・;」



　




ふと、先ほど自分のとった行動を思い出す

　
そしてその瞬間、血の気がさぁっと引いたのがわかった

　
そしてそれと同時に、目の前のクロハもそりゃもうとてもさわやかな笑みを浮かべていらっしゃって・・・・



　

A「わ、私本読――」

　
クロ「ｶﾞｼｯ何逃げてんだよ(ﾆｺｫ」
　


　

・・・・数分前の自分を恨むよ

重大なお知らせ　　〜少しの間ネット上から消えます〜→←175章　　わがままなお姫様

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す