【カゲプロ】 初代【冴える】 と 現役【冴える】~Part3~

95章　　準備体操 ページ9

更衣室に向かっている最中、桜は大きなため息をつきながらこんなことを言ってきた





桜「いいなあAは！」


A「え？」



桜「だってだって!!どんな女子に話しかけられても無視する黒羽君が、Aの話だけはちゃんと聞いたんだよ!?すごいよ!うらやましいよぉ〜〜!!(泣」



A「い、いや、アヤノも普通にしゃべるよね??ね!?;」


アヤ「え、う、うん・・・」







すると、桜は何度も「いいなぁ〜」と繰り返し続けた


アヤノはまたもや苦笑いである


・・・帰ったら、クロハにあやまらなくちゃな



ｶﾞﾁｬｯ




　

桜「よ〜し!誰が一番先に着替えられるか競争だ！」


A「景品かなんかもらえるんだったら参加しまーす」


アヤ「私は遠慮(えんりょ)しておくよｗｗ」


桜「ﾑｯ二人ともノリ悪いよぉ〜！！」





　
結局競争はせず、私たちは普通に着替えて講堂へと向かった


ﾋﾟｰｰｰｯ!!





先生「よーし、じゃあ2人でペア組んで準備体操しとけー」


A「アヤノ！」


アヤノ「Aちゃーん!!」


桜「えー!!私も私も!!」


「九ノ瀬ー!俺らでぱっぱと終わらせようぜー!」


黒羽「・・・あぁ」


「えー!九ノ瀬君は私たちとやるの!!」


「は!?普通女子は女子男子は男子だろうが!!」


「そんなこと言われてないもーん!」


「そうよそうよ!!」


桜「うわぁ、修羅場(しゅらば)；」



　


まぁ、確かに男女別れてやれとは言われてないから、女子たちの言うことに一理あるんだけど・・・


でも、普通はやっぱり男女別れるよね


この騒ぎに気づいた先生が、再び笛を鳴らして私にとって最悪の提案をくだした




　

先生「だぁあああ!!!なら教室の席で隣の奴とペアを組め!!!!」


A「え"っ」


「「「えぇええええええええええええええ!!!!!」」」


「ひっどい先生!」


先生「くだらんことで騒いでるお前らが悪い!!いいからとっととペア組め!!」




　
女子たちはブツブツと文句を言いながら、各自ペアを作っていった


そして・・・




　
クロ「で、何からすんの？」


A「・・・はぁ」






察しの通り、私はクロハとペアである


女子たちの視線が痛い、ものすごく痛い


私は頭を抱え込んで大きくためいきをついた


・・・さっさと終わらせてしまおう


さっさと終わらせてすぐはなれよう





　

A「・・・正直、一人でもできるやつだから、各自やって勝手に終わらせるぞ」


クロ「・・・」

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