130章 懐かしい ページ46
マリ「えっと、A、ちゃん・・・」
A「どうしたの?」
マリ「か、勘違いだったらごめんね?どこかで会ったことないかなーって・・・」
A「!!・・・それはたぶん、マリーの中にいる【合体せる(女王の蛇)】が懐かしんでるんじゃないかな」
マリ「私の中の蛇が??」
A「うん、私はマリーのおばあさん・・・アザミ様に仕えてた蛇だから」
マリ「ぁ、確か【冴える】蛇なんだよね!」
A「初代だけどねw今の【冴える】はクロハだよ」
あぁ、懐かしいな。前にもマリーに、こんな話したっけ
でもマリーは覚えてないんだよね、懐かしいって思うのも、【女王】のほうが懐かしんでるだけなんだよね・・・
私は、“マリーが私のことを思い出したのではないか”と期待をした自分を嘲笑(あざわら)うように、俯いてフッと笑った
その様子を心配そうに見守るマリーに、私は顔を上げて「なんでもない」と応える
マリ「おばあちゃんは、どんな人だったの??」
A「・・・凄く、良い人だったよ。マリーそっくりだった」
マリ「そうなんだ・・・」
あぁ、駄目だ。アザミ様のことまで思い出してしまうと、自然と涙がこみ上げてくる
私は自分の手をギュッと握り締め、必死で涙をこらえる
すると、突然後ろから誰かに目をふさがれた
クロ「おい“女王”、それくらいにしとけ」
A「・・・!」
マリ「ご、ごめんなさいっ!!」
マリーが走り去る音が聞こえなくなると、ようやく視界がひらけた
そして後ろを向くと、クロハがいた
A「あ、ありがとう・・・」
クロ「別に、見ててイラッとしたから追い払っただけだ」
A「あははww素直じゃないなぁw」
私は少しあふれ出していた涙を拭(ぬぐ)おうとするが、その手をとめられると同時に、クロハが私の涙を舐め取った
予想外の行動に硬直するが、ハッと我に返ると顔が熱くなっていった
その様子をクロハはニヤニヤしながら見ていることに気づき、さらに顔が熱くなって、顔を見られないようにサッと手を顔の前にかざす
クロ「んだよ、隠さなくてもいいだろ?」
A「う、うるさいなぁ!!私の勝手でしょ!?///」
クロ「クスッはいはい」
私も、人のこと言えないかも・・・
59人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - あ、そうだね、ホントのバカノのなっちゃうからやめとくおwww←うん!頑張って欲しいお! (2015年9月1日 7時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
冴月(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» 落ち着くお´・д・`)これ以上殴ったら更にバカになっちゃうお(( 頑張るお!! (2015年8月30日 18時) (レス) id: afd824c661 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - カノ…!優しいね……けど、ホントは記憶があるってこと思い出したらムカついてきた何かイラっとくるおいカノ一回殴らせろ。←冴月ちゃん!!いろんな意味で頑張れ!! (2015年8月30日 7時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 冴月さん» じゃ、そっちは悪くないと認めるんだお。(^ω^) (2015年8月28日 18時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
冴月(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» キリないお´・д・`) (2015年8月28日 18時) (レス) id: afd824c661 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時:2015年8月4日 20時