121章 邪魔な奴 クロハside ページ35
カノ「はいはい!じゃあここで着替えてね〜♪」
クロ「【欺く】、どういう風の吹き回しだ?」
カノ「ピタッ・・・なんのことかな?」
クロ「とぼけんなよww何がはじめましてだ、覚えてるくせに」
【欺く】はフッと笑い、部屋のドアを閉め、鍵をかけた
そのままドアへと寄りかかり、話し始める
カノ「・・・どこから気づいてた?」
クロ「俺がAの家の前でぶっ倒れたときから」
カノ「あははww一番最初からかぁ〜w」
クロ「何が目的だ?」
カノ「・・・クロハ君が、Aちゃんから離れてくれること」
冗談を言っているのか、そう思ったが、違うようだ
口では笑っているものの、目は笑っていない
俺はポケットに手を伸ばすが、ピタッとその手を止めた
ポケットにあったはずの銃、Aに渡していたのを思い出したからだ
カノ「大変だったんだよ?ウララちゃん、君が死んだと知ったとき凄い勢いで泣きじゃくってね〜、メカクシ団を皆殺しにするってきかなかったんだからww」
クロ「あー、お前の言いたいことはわかった。つまり、俺をAから離してあの召使に引き渡すってことだろ?」
カノ「物分りがよくて助かるよ♪引き受けてくれる?」
俺は笑顔でそう言う【欺く】の頬すれすれにナイフを投げつけた
ナイフは【欺く】の後ろにあるドアに突き刺さり、【欺く】の頬からは血が流れ出す
【欺く】は頬に手を沿え、血のついた手を眺めると、クスッと笑った
カノ「あっはは!ww乱暴だなぁww」
クロ「わざと外してやったんだ、これに懲りたなら、ふざけたこと考えんじゃねぇぞ」
カノ「ふざけたこと?・・・僕は本気だよ」
【欺く】は突然無表情になり、まっすぐ俺を見た
俺も目をそらすことなく、【欺く】をにらみ付ける
カノ「人を好いたことのない君が恋?笑わせないでよww君がAちゃんに付きまとっているのはただの興味本位でしょ?」
クロ「あぁ、最初はそうだった。だが今は違うぜ?」
カノ「違くないよ、君はその興味を好きと勘違いしているだけだ!!」
クロ「見苦しいな、そこまでしてAが欲しいか?」
カノ「・・・・そろそろ戻るよ、皆待ってるだろうし」
【欺く】は鍵を開け、部屋を出た
俺は出て行く【欺く】に視線を向けることなく、着替えをたんたんと進める
だから嫌だったんだ、ここに来るのは
Aに付きまとう、邪魔者がいるから・・・
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桜雪(さくらゆき)(プロフ) - あ、そうだね、ホントのバカノのなっちゃうからやめとくおwww←うん!頑張って欲しいお! (2015年9月1日 7時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
冴月(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» 落ち着くお´・д・`)これ以上殴ったら更にバカになっちゃうお(( 頑張るお!! (2015年8月30日 18時) (レス) id: afd824c661 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - カノ…!優しいね……けど、ホントは記憶があるってこと思い出したらムカついてきた何かイラっとくるおいカノ一回殴らせろ。←冴月ちゃん!!いろんな意味で頑張れ!! (2015年8月30日 7時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 冴月さん» じゃ、そっちは悪くないと認めるんだお。(^ω^) (2015年8月28日 18時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
冴月(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» キリないお´・д・`) (2015年8月28日 18時) (レス) id: afd824c661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時:2015年8月4日 20時