90章 他人を優先する君 ページ4
クロハが私を解放して立ち上がったとほぼ同時、アヤノが屋上にきた
アヤノは私とクロハが一緒にいるところを目撃すると、クロハをにらみつけた
アヤ「その子に何をしたの・・・!!」
A「アヤノ!わ、私は何もされてないよ!」
クロ「・・・泣いてる奴のそばにいて、何か問題でもあんのかよ」
A「!!」
アヤ「っ・・・Aちゃん、行こ(グイッ」
A「あ、アヤノ?」
アヤノは早足で私の元へ歩み寄り、私の腕を引いて屋上へと出て行った
アヤノは焦っているような、怒っているような感じだった
早足でアヤノが向かったのは保健室、今日は都合の良いことに、保健の教師はいない
アヤノは保健室のカギを閉め、イスに力なく座り込んだ
アヤ「ごめんね?なんか怒ってばっかりで・・・私らしくないよね・・・」
A「大丈夫、気にしてないよ」
アヤノの気持ちは、十分すぎるほどわかっているから
アヤノは、前の私そっくりだから
アヤ「Aちゃん・・・もしかしたらアイツ、Aちゃんのこと覚えてるのかもしれない」
A「え?」
アヤ「脳は覚えてなくても、からだは覚えてるってこと、じゃなきゃアイツが他人に興味を持つなんてありえない・・・」
アヤノは相当焦(あせ)っていた
また、あの時のような出来事が繰り返されるのではないかと、心配しているのだろう
本当、ヒーローみたいだな・・・
A「アヤノ、もしかしたら本当にクロ・・・【冴える】は、何も企んでないかもよ?」
アヤ「Aちゃん、Aちゃんがアイツのこと好きなのはわかる、でも・・・」
A「・・・・」
駄目だな、今の私では、アヤノにの心に届かない
クロハもクロハだ、なんであんな余計なことを・・・
・・・でも、うれしかった
A「・・・このことは、皆に言うの?」
アヤ「ううん、修哉たちには余計な心配させたくないから(ニコッ」
A「あははwそれもそうだよね!」
良かった、これでなんとか最悪の事態は免(まぬが)れた
クロハのこと、なんとか誤解をとかなきゃな
A「アヤノ、次の授業は行かないの?」
アヤ「うん、Aちゃん心配だしw」
A「私は大丈夫だよ!逃げ足だけは早いからさ!(ニッ」
アヤ「あははっ!wwでも一緒にいるよ!万が一ってこともあるしねww」
まったく、他人より自分を心配してほしいな・・・
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桜雪(さくらゆき)(プロフ) - あ、そうだね、ホントのバカノのなっちゃうからやめとくおwww←うん!頑張って欲しいお! (2015年9月1日 7時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
冴月(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» 落ち着くお´・д・`)これ以上殴ったら更にバカになっちゃうお(( 頑張るお!! (2015年8月30日 18時) (レス) id: afd824c661 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - カノ…!優しいね……けど、ホントは記憶があるってこと思い出したらムカついてきた何かイラっとくるおいカノ一回殴らせろ。←冴月ちゃん!!いろんな意味で頑張れ!! (2015年8月30日 7時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 冴月さん» じゃ、そっちは悪くないと認めるんだお。(^ω^) (2015年8月28日 18時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
冴月(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» キリないお´・д・`) (2015年8月28日 18時) (レス) id: afd824c661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時:2015年8月4日 20時