【カゲプロ】 初代【冴える】 と 現役【冴える】~Part3~

114章　　こんなことって･･･ ページ28

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ･･･



桜「あ、昼休みだぁ!」


A「じゃあ私は行くよ、いつも通りね」


アヤ「A、何か先生とかから頼まれてる仕事なら、私も手伝うよ？」


A「大丈夫、そんなんじゃないから(ﾆｺｯ」




　
そう、そんなんじゃない


私は屋上から出て、いつもの校舎裏に向かう


今回はきっと、忠告だけじゃないよね


きっと、男子とかを使って暴行しにくるだろう


そのときは・・・・


私はふと、自分のポケットに入っている銃に触れる


撃つ気なんてない。でも、もしあっちが殺す気で来たならば・・・





A「まぁ、そんなことしないだろうけど、ね・・・」





角を曲がると、もう見慣れてしまった薄暗い校舎裏


だがここで明らかな変化を私は感じた


いつもなら先に来ているはずの女子たちがいないのだ


たかが男子と少し会話を交えただけで、4時間目の最中ずっと校舎裏で待機しているあの女子たちが


今回のことを黙っているわけがないのに・・・


いや、もしかしたら男子たちを集めているのかな


私は壁に寄りかかり、ゆっくりと座り込んだ


涼しいな、ずっと影になっているから、壁もひんやりとしていて気持ち良かった



　


―――数十分後






女子たちはまだ来なかった、もう昼休みも終わってしまう


おかしい・・・私はスマホを取り出して、いつも私を呼び出してくる女子に電話をかけてみた


私から電話をかけることは初めてだ


ﾌﾟﾙﾙﾙ･･･ﾌﾟﾙﾙﾙ･･･ﾌﾟｯ





A「もしもし?いったいｎ(『A!!??お、お願い!!助けて!!!!』)は?」


『お願いよっｸﾞｽｯわ、私・・・まだ死にたくないっ!!!』


A「!?い、今どこ!!??」


『学校の・・・う、裏山っ』


A「なんでそんなとこｎ(ﾌﾟﾂｯ･･･ﾌﾟｰｯﾌﾟｰｯ･･･)・・・」


　

なんで裏山なんかに・・・私はもう一度電話をかけた


途中で切れたということは、きっと・・・


ﾌﾟﾂｯ





A「もしもし・・・・?」


『・・・・』





返事がない、でも出たってことはきっと犯人だ


汗が頬を伝う、しばしの沈黙が続くと、向こうから声がした




　
『・・・A』


A「え」


『今から来るか?大丈夫、まだ生きてるから・・・』





その声の主は、“クロハ”だった


私は通話を終了し、裏山へと全力疾走で向かった


まさかとは思ってたけど、本当にやるなんて・・・

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