109章 見せ付ける ページ23
そんなとき、ふと女子たちの会話が耳に入った
「高山どうしたんだろ」
「昨日から行方不明なんでしょ?」
「まさか誘拐?」
「こわぁい」
そうだった、高山は結局どうなったんだろうか
私はクロハをチラッと見るが、クロハは興味がなさそうに頬杖をついてあくびをするだけだった
聞き出さなければ、そう思ってクロハの肩を揺する
クロ「ん?」
A「そういえば高山は?無事なの?(ｺｿｯ」
クロ「・・・どうでもいいだろ」
A「どうでも良くないよ!友達だもん!(ｺｿｯ」
私がそう言うと、クロハは心底(しんそこ)気に食わないというように顔をしかめた
そしてクロハの肩をつかんでいた私の腕をつかみ、自分のほうへと引き寄せる
腕を引く力は強く、私はその引力(いんりょく)に逆らうことができなかった
腕を引かれた私は、イスに座っているクロハに覆いかぶさるような体制になってしまった
突然の出来事に周りがザワつき始める、でも今の私にはまわりの声なんて耳に入らなかった
ただただ呆然とした、この状況に、私はいったいどのような対処をすればいいのか
考えようとしたけれど、突然のことに私も脳がついていかなかった
アヤ「Aちゃん!!」
A「ﾊｯ・・・だ、大丈夫!席を立とうとしたら立ちくらみしただけだから!;」
私はすぐにクロハから離れようとした、でもクロハがそれを許さなかった
クロハは私の腕を放さず、私の手首にキスをした
まるで、わざと全員に見せ付けるように
「黒羽君!!??」
「私の黒羽くんに何してくれてんのよ!!」
「さっさと離れなさい!!!」
A「な、何して・・・」
クロ「“友達”が今回みたいなことになるのは嫌なんだろ?だったら、そうなる前に見せつけりゃいいだけの話だ(ﾆﾔ」
A「!!??／／／」
アヤ「クロハ!!貴方って人は・・・!!!」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
先生「おーい何してる、早く席に着けー」
ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ･･･
全員席に着くが、クラスの視線がずっとこちらに刺さったままだ
特に女子の視線が前よりも痛い・・・これはもはや“殺気”だ
というかさきほどの女子の発言に腹が立つ
なぜクロハからやったことなのに「クロハに何してんだ」だの「はなれろ」だの私が言われなければならないのだろうか
それだけ論破してやりたい
私はこの原因となった人物をにらむ、だが本人は上機嫌だった
反省の色なんてまったくない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - あ、そうだね、ホントのバカノのなっちゃうからやめとくおwww←うん！頑張って欲しいお！ (2015年9月1日 7時) (
レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
冴月(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» 落ち着くお´･д･｀)これ以上殴ったら更にバカになっちゃうお(( 頑張るお!! (2015年8月30日 18時) (レス) id: afd824c661 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - カノ…！優しいね……けど、ホントは記憶があるってこと思い出したらムカついてきた何かイラっとくるおいカノ一回殴らせろ。←冴月ちゃん！！いろんな意味で頑張れ！！ (2015年8月30日 7時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 冴月さん» じゃ、そっちは悪くないと認めるんだお。(^ω^) (2015年8月28日 18時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
冴月(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» キリないお´･д･｀) (2015年8月28日 18時) (レス) id: afd824c661 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冴月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時：2015年8月4日 20時
