104章 もっと早く【力】になりたかった ページ18
登校中、他のクラスのみんなの視線が突き刺さる
私は早足で学校に向かうが、その歩幅にあわせて、クロハもすぐ後ろを歩いて付いてくる
「ついてくるな」と言っても「やだ」の一点張り、そして学校がようやく見えてきたと思ったときだった
「Aちゃん・・・？」
A「っ!あ、アヤノ・・・」
アヤノが目を見開いて、こちらを見ていた
私はここでは人目につく、私はアヤノの手を引き、学校とは反対方向に歩き出した
もちろんそのときもクロハは後ろからついてきた
私は学校から離れた場所・・・自分の家へと戻ったのだ
そしてアヤノを家まで入れさせ、自室に向かうとドアを閉めた
アヤ「Aちゃん・・・なんでこいつまで？」
クロ「俺が彼氏だから」
アヤ「馬鹿なこと言わないで」
A「クロハ、ややこしくなること言わないで；」
アヤ「どういうことなの？まさかクロ・・・コイツはAちゃんのことを思い出したの!?」
A「・・・違うよアヤノ、最初から知ってたんだ」
アヤ「え？」
クロ「そ、学校でのことはぜーんぶ演技」
私は一からアヤノに事情を説明した
すべてを説明すると、アヤノはうつむいて黙り込んでしまった
失望させてしまったのだろうか・・・泣きそうになるがそこをぐっとこらえた
だって、今一番泣きたいのはアヤノだから
私に、泣く資格なんてないから・・・
A「だ、だから・・・クロハはもう、皆を苦しめる理由がなくなったんだ」
クロ「もう消えねぇのに、なんでわざわざまたあんな面倒くせぇことしなくちゃいけねぇんだよｗ」
アヤ「・・・私、今凄い怒ってるんだよ」
A「っ・・・わかってる」
アヤノはゆっくりと私の前まで歩み寄り、その場で座り込む
アヤノが手を振り上げ、私は打たれること覚悟で目をギュッとつむった
でも、いくら待っても痛みは来なかった、その代わりに、暖かなぬくもりが伝わってきた
何かと思って目を開けると、アヤノが私に抱きついていた
A「アヤノ・・・？」
アヤ「なんで・・・もっと早く言ってくれなかったの?」
A「え?」
アヤ「私は、少しでも早くAちゃんの力になりたかった!!!(ﾊﾞｯ」
そう言って顔をあげたアヤノの顔は、涙でぐしゃぐしゃだった
眉間にしわをよせて怒った様子のアヤノ、その怒りは騙していた事に対してではなく
私が一人で抱え込んでいたことに対して向けられていた
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桜雪(さくらゆき)(プロフ) - あ、そうだね、ホントのバカノのなっちゃうからやめとくおwww←うん！頑張って欲しいお！ (2015年9月1日 7時) (
レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
冴月(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» 落ち着くお´･д･｀)これ以上殴ったら更にバカになっちゃうお(( 頑張るお!! (2015年8月30日 18時) (レス) id: afd824c661 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - カノ…！優しいね……けど、ホントは記憶があるってこと思い出したらムカついてきた何かイラっとくるおいカノ一回殴らせろ。←冴月ちゃん！！いろんな意味で頑張れ！！ (2015年8月30日 7時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 冴月さん» じゃ、そっちは悪くないと認めるんだお。(^ω^) (2015年8月28日 18時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
冴月(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» キリないお´･д･｀) (2015年8月28日 18時) (レス) id: afd824c661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冴月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時：2015年8月4日 20時
