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36章  ごめんなさい ページ42

ソファに腰をかけると、マリーも黙って私の隣に座ってきた

 
怒っているのだろうか、それとも悲しんでいるのか


多分両方だろう


でも、マリーが顔をうつむかせているので、今どんな顔をしているのかわからない


 
コノハはいまだに寝ている・・・・いや、寝ていてくれたほうが良い



コノハまでも傷つけてしまいそうだ


しばらく沈黙が続いたが、その沈黙を破ったのはマリーだった


 



マリ「・・・ねぇ、A」

 

A「ピクッ・・・・なんでしょうか」



 

どうしても直らない口調に、私はとても顔を歪めた


これ以上マリーを傷つけたくない、傷つけてしまうくらいなら、この口を削いでしまおうか



そんなことを妄想していると、突然マリーは、自分の両手で私の両手をギュッと握り締めてこう言った


 

マリ「私たち、友達だよ!!だから、なんでも言ってね!(ニコッ」


A「っ!!」



 

あぁ、駄目だ


マリーは精一杯笑っているつもりだろうが、私にはわかる


本当は泣き出してしまいたいのに、それをグッとこらえて、最高の作り笑いをしているのだ



そんな顔されたら、余計つらいよ・・・



私は涙をこらえるように、マリーの肩に自分の頭を乗せた






A「ありがとう、ございます・・・・っ」





涙を必死でこらえながら、私はマリーに感謝の言葉をあたえた


そしてマリーは、何も言わず私のことを優しく抱きしめてくれた


その瞬間に、私の目に溜まっていた涙が溢れ出した



ごめん・・・・ごめん・・・・



心の中で、何度も謝罪の言葉を繰り返した



アザミ様への償いとして、マリーを守ると決めていたのに、傷つけないと誓ったのにこのざまだ



情けない、私は無力だということを思い知らされた




 

マリ「大丈夫、大丈夫だからっ・・・・グスッ」


A「うぁっ・・・グスッ・・・ごめ、んっ・・・なさいっ・・・!!!」





私が泣いていると、マリーも耐えられずに泣き出した

 
私たちは、お互いを抱きしめ合いながら泣いた


大丈夫、大丈夫と、マリーは何度も涙を流しながら繰り返していた


それは自分に言い聞かせているのか、それとも私を慰めているのか



今の私には、それを理解する資格なんてなかった



これから先も、みんなを傷つけてしまうかもしれない



だけど私は、全身全霊をかけてみんなを守ると、今この瞬間に誓おう



―――・・・・命に代えてでも、必ず守ってみせよう

37章  私の居場所→←10000突破だぁああああああああああ!!!!そして復活だぁああああああああああ!!!!



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設定タグ:カゲプロ , クロハ , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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東方 猫巫女project(プロフ) - 大丈夫!文才ならありますよ!少なくとも私よりは・・・ (2016年2月21日 10時) (レス) id: b79dfac210 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» 黒桜・桜雪「……はぁ、疲れた…」なんで裏黒くんの事を抱いてなかった黒桜が疲れるの!?((黒桜「だって、遠すぎるでしょ!?何で、運ぶのに1日?かかるの!?」だ、だって、遠いんだもん!!((黒桜「お前もう黙れ。裏黒くん運んだし、黒闇ちゃん、おいで、手当する」 (2015年7月8日 17時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» 大丈夫大丈夫!(足傷だらけ)  行こ行こ!!? (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» だ、大丈夫?;;;;((黒桜「まつから、早く起きて、怪我したなら後で手当するから。」 (2015年7月8日 0時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» あっちょっと!パタパタ!ゴケ←こけた (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冴月 | 作成日時:2015年5月9日 20時

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