29章 君を重ねてしまう ページ34
ガチャッ・・・キィー・・・
私はアジトに帰宅し、皆が起きないようにそーっとドアを開けて入った
今の時刻は深夜の3時、さすがに起きてる人はいないだろう
私は自室へと戻り、ベッドの中に入った
A「・・・・はぁ」
本当に疲れる1日だった、たった1日でいろいろな出来事があったな
まったく眠気がしない、目を瞑ってはみるものの、まったく眠れる気配がない
『――・・・お前が心配だったんだよ』
A「・・・・」
クロハはやはり、目的のためだけに私を利用してるだけだったのか
そう思うと、何故か無性に泣きたくなってくる
そこをグッと堪えて、私はベッドの中に深くもぐりこんだ
・・・これでいいんだ
アイツは所詮【敵】、これで諦めがつくのだから、存分に戦えるじゃないか
そう、なのに・・・
ポタッ
A「なんでっ・・・この涙は溢れてくるの?・・・グスッ」
本心ではそんなこと思ってない
ほんと、この【感情】はどこまでも私を狂わせてくる
コンッコンッ
A「・・・?」
こんな時間に誰だろうか、私は目をこすり、涙を拭ってドアを開けた
ガチャッ
A「!コノハ・・・か」
コノ「うん、こんな時間にごめんね?」
A「いや、むしろ丁度良かったよ。全然眠れなかったから、話し相手が欲しかったんだ」
コノ「よかったぁ(ニコッ」
A「・・・・」
駄目だ、どうしてもクロハと重ねてしまう
私はコノハから視線を逸らし、部屋に招きいれる
コノハは部屋の真ん中にちょこんと座り、私をじっと見ていた
A「ど、どうしたの?そんなに見つめてさ」
コノ「ん、目が腫れてるから・・・・泣いてたのかなって」
A「!!」
どうにも、コノハはとても勘が鋭い
私はベッドに腰をかけ、コノハに微笑みかける
A「あははwwちょっとドジ踏んじゃってさ、足をタンスの角にぶつけたんだよね〜w」
コノ「うわぁっ痛そう・・・」
A「うんうん!!ほんともう厄日・・・・っ!!??///」
コノハは私の右足をゆっくりと持ち上げ、優しい手つきで私の足を撫でる
どこを打ったのか心配なのだろう、だが突然すぎて私はあっけにとられていた
コノ「どこ?手当てしないと・・・」
A「だ、大丈夫だよ!!結構前に打ったやつだから、もうすっかり治ってるって!!///」
コノ「そう?・・・・ならいいんだけど」
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東方 猫巫女project(プロフ) - 大丈夫!文才ならありますよ!少なくとも私よりは・・・ (2016年2月21日 10時) (レス) id: b79dfac210 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» 黒桜・桜雪「……はぁ、疲れた…」なんで裏黒くんの事を抱いてなかった黒桜が疲れるの!?((黒桜「だって、遠すぎるでしょ!?何で、運ぶのに1日?かかるの!?」だ、だって、遠いんだもん!!((黒桜「お前もう黙れ。裏黒くん運んだし、黒闇ちゃん、おいで、手当する」 (2015年7月8日 17時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» 大丈夫大丈夫!(足傷だらけ) 行こ行こ!!? (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» だ、大丈夫?;;;;((黒桜「まつから、早く起きて、怪我したなら後で手当するから。」 (2015年7月8日 0時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» あっちょっと!パタパタ!ゴケ←こけた (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作成日時:2015年5月9日 20時