28章 微かな変化 ページ33
気づいたときにはクロハが私に口を重ねていて、私はそれに身を任せていた
それに至るまでの記憶が飛んでいた私は我に返り、すぐにクロハの胸の辺りを強く押した
クロハが私を放し、私はクロハとの間に一定の距離をあけた
A「な、ななななにやってるんだお前は!!!///」
クロ「は?お前が誘ってきたんだろうが」
A「はぁあ!!??///」
わ、私が誘った!?そんなわけがない・・・とも言い切れない
さっきも言ったように、私はさっきに至るまでの記憶が飛んでいるのだ。何を仕出かしてもおかしくはない
チラッとクロハを見ると、何故か笑っていた
クロ「クククッww一々大袈裟に反応しすぎだぜ?ww」
A「〜っ!!///」
その通り過ぎて逆にイラつく
私は一つ咳払いをし、ゆっくり深呼吸をして落ち着いた
A「スゥー・・・ハァー・・・で、貴様の目的はなんだ」
クロ「・・・その口調やめてくんねぇ?前みたいに素のお前が良いんだけど」
A「っ・・・からかうな、質問に答えろ」
クロハのペースに飲まれてはいけない、そう思った私はなんとかこちらのペースに持ち込もうと誘導してみる
だがクロハの表情は変わらず、余裕そうな笑みを浮かべている
クロ「目的なら前に言っただろ?」
A「あぁ、だが今のお前はそれを実行していない」
クロ「別に?気が変わっただけだ」
自分が消えてしまうというのに、クロハはまったく同様していなかった
何か策があるのだろうか?それとも私を混乱させるための罠?
私が必死で頭をフル回転させていると、クロハは私との距離を縮めるため、一歩前に踏み出した
A「ビクッ」
クロ「何警戒してんだ?・・・それとも、【期待】してんのか?(ニヤッ」
A「はぁあっ!!??///(カァ」
後半から声が裏返り、顔が熱くなっていく
だが、クロハは私に背を向けて反対方向に歩き出した
A「お、おい!!」
クロ「ピタッ・・・今日はこの辺にしようぜ?【女王】に気づかれたら、お前だって困るだろ?」
A「!!」
クロ「じゃ、またな?」
クロハはそう言い残し、暗闇の中へと姿を消した
一人残された私は、クロハが去っていった方向をしばらく見つめていた
A「・・・ハッわ、私も帰らないとっ!!」
私は駆け足でアジトへと走り出した
自分の身に起きている微かな変化に気づくことなく・・・
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東方 猫巫女project(プロフ) - 大丈夫!文才ならありますよ!少なくとも私よりは・・・ (2016年2月21日 10時) (レス) id: b79dfac210 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» 黒桜・桜雪「……はぁ、疲れた…」なんで裏黒くんの事を抱いてなかった黒桜が疲れるの!?((黒桜「だって、遠すぎるでしょ!?何で、運ぶのに1日?かかるの!?」だ、だって、遠いんだもん!!((黒桜「お前もう黙れ。裏黒くん運んだし、黒闇ちゃん、おいで、手当する」 (2015年7月8日 17時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» 大丈夫大丈夫!(足傷だらけ) 行こ行こ!!? (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» だ、大丈夫?;;;;((黒桜「まつから、早く起きて、怪我したなら後で手当するから。」 (2015年7月8日 0時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» あっちょっと!パタパタ!ゴケ←こけた (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作成日時:2015年5月9日 20時