検索窓
今日:35 hit、昨日:5 hit、合計:146,170 hit

28章  微かな変化 ページ33

気づいたときにはクロハが私に口を重ねていて、私はそれに身を任せていた


それに至るまでの記憶が飛んでいた私は我に返り、すぐにクロハの胸の辺りを強く押した


クロハが私を放し、私はクロハとの間に一定の距離をあけた




A「な、ななななにやってるんだお前は!!!///」


クロ「は?お前が誘ってきたんだろうが」


A「はぁあ!!??///」




わ、私が誘った!?そんなわけがない・・・とも言い切れない


さっきも言ったように、私はさっきに至るまでの記憶が飛んでいるのだ。何を仕出かしてもおかしくはない


チラッとクロハを見ると、何故か笑っていた





クロ「クククッww一々大袈裟に反応しすぎだぜ?ww」


A「〜っ!!///」




 
その通り過ぎて逆にイラつく


私は一つ咳払いをし、ゆっくり深呼吸をして落ち着いた




A「スゥー・・・ハァー・・・で、貴様の目的はなんだ」


クロ「・・・その口調やめてくんねぇ?前みたいに素のお前が良いんだけど」


A「っ・・・からかうな、質問に答えろ」





クロハのペースに飲まれてはいけない、そう思った私はなんとかこちらのペースに持ち込もうと誘導してみる


だがクロハの表情は変わらず、余裕そうな笑みを浮かべている





クロ「目的なら前に言っただろ?」


A「あぁ、だが今のお前はそれを実行していない」


クロ「別に?気が変わっただけだ」




自分が消えてしまうというのに、クロハはまったく同様していなかった


何か策があるのだろうか?それとも私を混乱させるための罠?


私が必死で頭をフル回転させていると、クロハは私との距離を縮めるため、一歩前に踏み出した




A「ビクッ」


クロ「何警戒してんだ?・・・それとも、【期待】してんのか?(ニヤッ」


A「はぁあっ!!??///(カァ」




後半から声が裏返り、顔が熱くなっていく


だが、クロハは私に背を向けて反対方向に歩き出した




A「お、おい!!」


クロ「ピタッ・・・今日はこの辺にしようぜ?【女王】に気づかれたら、お前だって困るだろ?」


A「!!」


クロ「じゃ、またな?」




クロハはそう言い残し、暗闇の中へと姿を消した


一人残された私は、クロハが去っていった方向をしばらく見つめていた




A「・・・ハッわ、私も帰らないとっ!!」





私は駆け足でアジトへと走り出した



 


 



 




自分の身に起きている微かな変化に気づくことなく・・・

29章  君を重ねてしまう→←27章  堕ちろ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (85 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
103人がお気に入り
設定タグ:カゲプロ , クロハ , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

東方 猫巫女project(プロフ) - 大丈夫!文才ならありますよ!少なくとも私よりは・・・ (2016年2月21日 10時) (レス) id: b79dfac210 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» 黒桜・桜雪「……はぁ、疲れた…」なんで裏黒くんの事を抱いてなかった黒桜が疲れるの!?((黒桜「だって、遠すぎるでしょ!?何で、運ぶのに1日?かかるの!?」だ、だって、遠いんだもん!!((黒桜「お前もう黙れ。裏黒くん運んだし、黒闇ちゃん、おいで、手当する」 (2015年7月8日 17時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» 大丈夫大丈夫!(足傷だらけ)  行こ行こ!!? (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» だ、大丈夫?;;;;((黒桜「まつから、早く起きて、怪我したなら後で手当するから。」 (2015年7月8日 0時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» あっちょっと!パタパタ!ゴケ←こけた (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:冴月 | 作成日時:2015年5月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。