【カゲプロ】 初代【冴える】 と 現役【冴える】

2話　　使者? ページ4

教師「じゃあ出席とるぞ」

　

A「・・・」


　

実は言うと、私が今座っている席は、元々【楯山文乃】という女子の席らしい

　
行方不明?になったらしい、縁起が悪いな


　
隣の席は不登校中の【如月伸太郎】の席。会った事はないが、話によるとかなり頭が良かったとか



【如月伸太郎】が学校に来なくなったのは、丁度【楯山文乃】が行方不明になった翌日だと聞いた

　

恋人同士だったのだろうか？周りの話によれば違うと言っていた


　
人間というのは実に複雑だ


　




教師「―――・・・A!どうした？」




A「え？あ、あぁ・・・すみません、具合悪いので今日は早退します」


　

教師「そうか、わかった。」


　




私は鞄に教科書などをしまい、教室を後にした

　

学校の校門をくぐり、大通りを歩いていくと、途中で【隠す】の気配がした



【隠す】だけじゃない、【欺く】の気配もした


　
どういうことだ?なぜ奴らがあのお方から離れている??

　

それと同時に、誰かの視線も感じた


　
殺気・・・私を狙っている？



私はとりあえず、人ごみの少ない森のほうへと足を運んだ



　




　



・・・・・


　

　



ｶﾞｻｶﾞｻ・・・



A「はぁ・・・そろそろ姿を現したらどうだ？名も無き同士よ」

　

??『ふふ・・・感が良いわね、元【冴える】さん？』




　


茂みから現れたのは一匹の蛇だった


　
私があのお方の下にいたときは、こんなやつはいなかったはず


　
・・・能力持ちではないな


　




A「私に何のようだ？・・・いや、質問を変えよう。何故私を知っている？」

　


??『そんな睨み付けないでくださいよ〜ｗｗ私はただ、貴女様の様子を伺っていただけではありませんか？』


　




相手は私より地位は低い、なのにこの態度とは腹立たしいな


　
・・・いや、今の私は【冴える】ではないから当然か


　




A「質問に答えろ」


　

??『・・・生意気、なんで主はこんな女をお気になされたのでしょう』


　

A「【主】？アザミ様が私を探しているのか？」


　



　
やはり何かあったのか、私に助けを求めている？？


　
すると蛇は鼻で笑った



　



??『アザミ様はもういない、新たなる【女王】はアザミ様の孫娘に受け継がれたわ』


　
A「アザミ様が!?何故・・・」



??『それに、私の【主】はアザミ様でも、その孫娘でもないわ。私はそのお方の命を受けてこの場に放たれた【使者】』

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