18章 もっと違う形で ページ20
A「!!??」
クロ「どうした?またさっきみたいにデカい態度とってみろよ」
A「!!ふざけるのも大概にっ」
クロハは私の口を塞いだ。
いつもみたいに乱暴にするのではなく、とても優しく、私にキスをした
抵抗しようと思った、今がチャンスだとわかっているのに
抵抗することができなかった、もう少しだけこのままがいいと、不覚にも思ってしまったのだ
【恋】というものは、つくづく邪魔をしてくるんだな
クロ「ん・・・抵抗しねぇの?」
A「ふぇ?・・・っ!か、かかかか勘違いをするな!!///油断してただけだ!!///」
クロ「顔赤くしてさぁ、説得力ねぇのw」
A「〜っ!!!///」
敵なのに、憎むべき相手なのに
どうしても、私はこいつに溺れてしまう・・・
コンコンッ
A「!!!」
クロ「っと、お楽しみはここまでみてぇだな」
クロハは、拘束していた私の手を離し、一歩距離を置いた
それが少し寂しく思った私は、無意識にクロハの手を掴んでいた
クロ「!?」
A「ぇ・・・あ、こ、これはその、ち、違うからな!!!///;」
クロ「クスッ誰も何も言ってねぇよww」
A「ハッう、うるさい!!///」
クロ「・・・じゃあな、A」
クロハは優しくそう微笑み、部屋の窓から飛び降りて姿を消した
一人残された私、さっき部屋をノックしていた人物、シンタローはゆっくりドアを開けた
シン「A〜、さっきから何独り言言って・・・・A?」
A「(ボー」
さっきの笑顔が頭から離れない
私はそっと口に手を添えた
ファーストもセカンドもサードも、全部アイツに奪われてしまった
主を犠牲にした最悪な奴なのに、私はなぜか、奴を憎めなかった
憎むどころか、一層愛おしく思えてきて
【また会いたい】、そう思ってしまったのだ
なんで・・・・なんで・・・・
A「なんで【初恋】がお前なんだよ・・・クロハっ///」
どうせ会うのであれば、もっと違う形で出会いたかった
敵味方の関係ではなく、もっと普通に出会いたかった
―――・・・私は、主を殺した男に、【恋】をしてしまいました
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東方 猫巫女project(プロフ) - 大丈夫!文才ならありますよ!少なくとも私よりは・・・ (2016年2月21日 10時) (レス) id: b79dfac210 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» 黒桜・桜雪「……はぁ、疲れた…」なんで裏黒くんの事を抱いてなかった黒桜が疲れるの!?((黒桜「だって、遠すぎるでしょ!?何で、運ぶのに1日?かかるの!?」だ、だって、遠いんだもん!!((黒桜「お前もう黙れ。裏黒くん運んだし、黒闇ちゃん、おいで、手当する」 (2015年7月8日 17時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» 大丈夫大丈夫!(足傷だらけ) 行こ行こ!!? (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» だ、大丈夫?;;;;((黒桜「まつから、早く起きて、怪我したなら後で手当するから。」 (2015年7月8日 0時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» あっちょっと!パタパタ!ゴケ←こけた (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作成日時:2015年5月9日 20時