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『なんかいつもよりボケーッとしてない？』
『だよね。なんっかおかしい』
聞こえてんぞてめーら
ホームルームの前半20分でパッパと夏休み注意事項言って受験生になれだとかこーだあーだ言ったんだから、すこしはボケーッとさせろっての
ってのは嘘。
余った時間を自習時間にしておいて、俺は昨日の瞑想をしていた
いや……もうすぐ死ぬとか信じられないわ
ほら、よく老人にいるだろ。死期を悟った人が遺言とか、さ
っていうことは、この生徒達とも会うのはこれで最後……？
そう考えるとちょっと切なく感じるな…
いくら面倒くさくても苛ついてもこのクラスは好きだ
最期ならなんかしておくか……
なんて言ってもあと1時間もすれば帰宅時間
特に理由は無いけど教卓の中の棚を見てみると
『メッセージカード……』
しかもこのクラス人数分……一体誰が？
なんて考えてる暇はない。
『自習時間に申し訳ない、一体中止だ。
ちょっとやってもらうことがある』
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