今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:46,491 hit
小｜中｜大
23。 ページ23
和『あなたさ、私に秘密、ありますよね』
「なに、いきなり」
ふぅと息をつき様子を伺うような素振り
和『私ね、あなたが嘘付くの下手くそって知ってますからね。正直に話しなさいよ』
「嘘って別に……」
ゴクリ、またゴクリと進めるニノ
和『隠し事、話しなさいよ』
ポロリと、小さな涙が零れた。
それは酔いが回っているからなのか、それとも何かに気づいたのかは分からない。
ただ、なんとなく。
俺の運命を知っているかのようで
「実は、さ……」
俺の話している間、微動だにせず話を聞いていた
“明日俺は死ぬ”
その言葉を呟いたとき、微かに唇を震わせた
言い終えた後、俺は一口酒を飲み
堪えていた涙がどっと溢れた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
