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12。 ページ12
『私の話はいいですよ。一番大事なのはあなたのやり残した事ですから』
「やり残した事……」
特にないし考えても出ない……
「あ………」
『何かありましたか？』
「ニノと最後に飲みたい。深酒」
『胃に悪そうですね…』
何故だろう。ニノを思い出すとか。こんな時に。
でもあいつ来るかなぁ……
俺から連絡したら絶対来ないからな……
『連絡してみてはどうです？』
「……うん」
とりあえず電話……。
「…あ、もしもし」
「なんすか急に」
「飲むとしたらいつ空いてる？」
「珍しいね、誘うなんて。んー……」
「出来れば早めに」
「…2日後なら空いてるよ」
「じゃあ、待ってる」
『2日後って……亡くなる前日ですか。』
あ、そうなるのか…
「死ぬって嫌だな……」
『当たり前です。出来ればみんな不老不死の世界なら悪魔の人口減って楽なんです』
悪魔事情は怖いと一緒思った
『とりあえず寝てください。なんなら寝るまでお酌つき合いますけど』
「…結構飲むの？」
『他人が言ってましたがかなりの酒豪です』
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