虹【NK】３rd (ページ8)

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YOURS

それから時はあっという間に過ぎていき

私たちは高校３年生になった

.

そして、私たちが高校２年生だった時の高校３年生、つまり滝沢先輩の卒業式の日

滝沢先輩に「最後に一緒に写真を撮って欲しい」と頼まれて

私は嫌なんて断る理由なんてなくてもちろんオーケーした

.

滝「今までありがとね」

「それは私のセリフです！」

「大学始まるまで暇だろうし、なんかあったらいつでもLINEして...ってそんな必要もないか」

っとクスッと笑う滝沢先輩の視線をたどっていくと少し不機嫌な和也がいた

「あーっ...」

滝「上手くいったんだね」

「はい...一応多分」

「何それ」と笑う滝沢先輩はやっぱりイケメンだ

じーっと見つめちゃう

「..やっぱちょっと残念」って滝沢先輩が呟いた一言が顔に集中してたせいで
聞き取れなくて

「ううん、なんでもないよ」とはぐらかされてしまった

.

『秀明ー！！

打ち上げいくぞ！！』と先輩たちか呼ばれた先輩

滝「じゃあ、またね」

「先輩、また会ってください」

ちょっとヒーローとヒロインみたいな別れ方だなと自惚れちゃったり..

でもやっぱり会う機会が少なくなると思うと

やっぱり寂しくて...

そして先輩に背を向けて歩き出そうとした瞬間に大事なことを思い出して
少し遠くまで行ってしまった先輩を大声で呼び止める

「先輩！！」

先輩は友達と喋るのをやめて

私の方を向いてくれた

他の先輩もいるからちょっとドキドキするけど

大きく息を吸って

「卒業おめでとうございます！！！」と思いっきり叫んだ

そうしたら、他の先輩たちが滝沢先輩を肘でつついたりしている

滝沢先輩は口パクで「あ・り・が・と・う」ってやってくれて少し照れてるように感じた