＊マイガール６＊ (ページ27)

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＃272 ページ27

《Aside》

待ち合わせの場所に行くと４人はもう来ていて、先生と会っていたせいで遅れたなんて…少し申し訳なかった。

『ごめーん』

千「おそーい！」

『ごめんね。結構待った？』

美「涼介たちも今来たばっかりだから大丈夫だよ」

慧「そーそー」

涼「腹減ったー。まずなんか食おーぜ」

そう言った涼介を先頭に、いつものファミレスに向かう。
ちーちゃんと美優ちゃんが私の隣に来て一緒に歩き出す。

千「あれ？A、香水変えた？」

『えっ？』

「いつもと匂いがちがーう」なんて言いながら、私の首もとをクンクンするちーちゃん。

『やめて、くすぐったい(笑)』

千「いいじゃーん(笑)
何々？もしかして…移り香だったりして？」

移り香…
そういえば、ここに来るまで先生にずっと抱き締められてたんだった。
もしかして、その時に香りが移った？
自分の洋服を匂ってみると…フワッと香る大好きな人の匂い。
その匂いを感じただけで、急に体温が上がる。

千「A、顔真っ赤。図星かー(笑)」

美「羨ましいことで」

『そんなんじゃ…』

千「会ってたんでしょ？」

美「今さら隠す必要ないって」

『うん…』

ファミレスまでの道中、今朝のことを話して…というか、白状させられて(笑)
そして、今日のお泊まりのアリバイをお願いした。

千「いいなー、私も彼氏ほしい」

美「私も…櫻井先生の彼女になりたい」

慧「なにー、旅行前にはカップルが増えるって言うけど、お前らまでかよ(笑)でも、ちさに俺がいるから！」

千「慧じゃないんだよねー」

慧「そんな冷たいちさが好きだよ」

めげないな(笑)
ファミレスに着いて、3人がそんな話をしながら同じ席に座ったから、私は涼介の隣に座る。

慧「Aは？旅行前に作んないの？」

『私は…』って言いかけたら、ちーちゃんがすかさず

千「Aは大丈夫なの」

『大丈夫って…』

美「リア充め…」

『美優ちゃん…』

慧「リア充って言えば、この前コクられてたよな？涼介」

涼「ん？あー、なんか言われたな」

やっぱりモテるんだ…
カッコいいもんね。スポーツ出来るし、人当たりも良いし、まぁ、勉強は微妙だけど。

千「断ったの？」

涼「うん、知らない子だったし…」

慧「他に好きな子いるしな」