＃257 ページ12
《Aside》
待ち時間が長いアトラクションだって、先生と２人だったら、その時間さえも楽しい。
絶叫系もお化け屋敷系も先生は全く動じなくて。
私が１人で叫んだり、泣きそうになったりしてる姿を見て大笑い。
先生が１人の写真だったり、私だけの写真だったり、２人の写真だったり…たくさん写真も撮って。
私の携帯には、こっそり撮った先生のしゃしんもたくさんある。
お昼時は混むからって、時間をずらして、遅めのランチになった。
「パーク内だったらここって、翔くんが言ってた」
今日の先生の情報源は全部櫻井先生。
そういえば、この前の旅行の段取りも全部櫻井先生がしたって言ってたし。
「おれと翔くん、味覚似てっから、絶対うまいはず」
って、どうやら絶対的に櫻井先生を信用している先生。
そんな話を聞くと、櫻井先生が羨ましくなっちゃう。
ずらしたランチの時間にパレードが重なってしまっていたみたいで…
「次は夕方か。Aちゃん、時間大丈夫？」
『大丈夫。絶対見たいです』
「んじゃ、夕方のパレード見て…岡田んとこで晩飯食って帰る？」
『はい』
「ほかどっか回りたいとこある？」
『お土産屋さん行きたい』
お土産屋さんだけでもかなりの数があるみたいで迷う。
「時間はたくさんあるから行きたいとこ行けばえーよ。誰に買うの？」
『ちーちゃん、美優ちゃん、お姉ちゃん、潤くん、バイト先……とは別に岡田さん。あと、堂本さんかな』
ほんとは、涼介と慧にも買うけど…言わない方がいいかな。
「岡田に堂本さんまで？」
ちょっと嫌そうな顔して言う先生。
潤くんはいいんだ…って変なこと考えちゃう(笑)
『岡田さんにはチケットのお礼です。で、堂本さんには昨日お話ししちゃったし、いつもお世話になってるから買っていこうかなって』
「チケット…岡田からって聞いたの？」
ちょっと気まずそうな顔…
旅行のお詫びに連れてけって岡田さんから言われたんだって、聞いちゃったんだよね(笑)
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作者名：Haruno*
| 作成日時：2017年1月15日 8時
