＃136 ページ38
「でも、Aちゃんは女の子じゃん。問題になったり噂になったりしたときに、傷つくのはAちゃんの方だと思うんだ。そんな思いはさせたくないし、高校だって辞めさせるなんてことは出来ない。
それに、デートだって出来ないと思うんだよね、寂しい思いもさせると思うし、そんなのはキツいでしょ？」
おれといることで嫌な思いはしてほしくない。
せっかくお互いに好き同士なんだから笑っていたい。
笑顔なAちゃんにそばにいてほしい。
「でも、そばにいたい。嬉しい時とか辛い時とか、どんな時でもそれを分かち合う相手でいたい。ずりーよな、こんなこと言うなんて…」
Aちゃんを見ると、止まることなく涙が流れ続けている。
「泣かないで…ごめんな」
きっと何を言っても、何も言わなくてもこの子は泣いただろう。
だったら、おれの気持ちは全部伝えよう。
この子がこの後泣かずにすむように…
おれとのことで不安に思うことがないように…
「ほんとはさ、こんなこと言わないで、やり過ごすつもりだったんだ。でも、無理だったな」
ポケットからあの時のゴムを出してAちゃんに見せる。
「Aちゃんのでしょ？ここで落としてた。おれ…あの時、起きてたんだよね」
ビックリした顔…
おれが起きてたなんて夢にも思ってなかったんだろうな。
顔をくしゃくしゃにして泣き出す。
そんなAちゃんがすごく可愛くて、愛しくて…おれなんかが触ったらダメなんじゃないかって。
そんなことを思ったけど…抱き締めずにはいられなかった。
「勝手なこと言ってごめんな…すっげー自分勝手だわ、おれ。
でも、言わないとって思って…何も言わずにいたら余計に傷つけてる気がして、ごめん」
おれの腕の中で泣きじゃくって一生懸命首を横に振るAちゃん。
そんなことないって言ってくれてんのかな。
どうにか泣き止んでほしくて、落ち着くかなと思って背中をトントンと優しく叩く。
『先生…嬉しいです。話してくれて…
私、先生のそばにいていいんですか？好きって思ってていいんですか？』
そばにいていいなんて、好きって思ってていいかなんて…
そんなのいいに決まってる。
というか、そうしてくれなきゃ困る。
「うん、そばにいて笑ってて。おれのこと好きでいて…」
彼女を抱き締めたまま、おれも泣いてた。
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Haruno(プロフ) - ゆうもも☆様…コメントありがとうございます！立花先生、まだお別れに納得してませんからね…皆さまに楽しんで頂けるよう、妄想に妄想を働かせ(笑)頑張りたいと思います！ (2016年11月29日 17時) (
レス) id: 8a2baf9fbe (このIDを非表示/違反報告)
ゆうもも☆(プロフ) - はじめまして！んー立花先生が気になります。絶対何かやらかしそうな感じ。不気味だなぁって………。気持ちが通じてるけど、まだ高校生だもん。揺さぶられそうで……。次回を楽しみに待ってます！！ (2016年11月29日 16時) (レス) id: 4bb7c760d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno*
| 作成日時：2016年11月14日 2時
